コラム

BLADE NOTE、はじめます – BYDと中国EVを追いかけるメディア

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BLADE NOTE、はじめます – BYDと中国EVを追いかけるメディア

BYDが2024年、EV・PHEVを合算した新エネルギー車(NEV)の年間販売台数でテスラを上回った。BEV(純電気自動車)単体ではテスラがなお優位に立つ局面もあったが、NEV全体で見ればBYDが世界最大の新エネルギー車メーカーとなったのは事実だ。このニュースを日本のメディアはどれだけ大きく報じただろうか。

答えは、驚くほど小さい扱いだった。

世界の自動車産業が大きく動いている。その震源地は中国だ。BLADE NOTEは、この動きを日本語で、できるだけ早く、できるだけ正確に届けるために立ち上げたメディアだ。

日本に届かない情報がある

中国EV業界のニュースは、英語圏のメディアが圧倒的に速い。CnEVPost、InsideEVs、Electrek、CleanTechnica——こうした専門メディアは毎日大量の記事を配信している。新型車の発表、販売データ、バッテリー技術の進化、各国への進出戦略。情報の質も量も、日本語圏とは桁違いだ。

わかりやすい例がある。2020年にBYDが「ブレードバッテリー」を発表したとき、CnEVPostやInsideEVsは即日で技術解説記事を出した。一方、日本の大手メディアが本格的に取り上げたのは、数週間から数ヶ月後。しかも多くは「中国メーカーが新型電池を開発」程度の短信にとどまった。LFP(リン酸鉄リチウム)セルを刀状に成形しパック体積効率を飛躍的に高めたという技術的なインパクトは、ほとんど伝わっていなかった。

一方、日本のメディアが中国EVを取り上げるのは、大きな発表や展示会のタイミングに限られることが多い。日常的に何が起きているのか。どんな新技術が生まれ、どの市場でどう受け入れられているのか。そうした「毎日の動き」を追えるメディアが、日本語ではほとんど存在しない。

BLADE NOTEは、その空白を埋める。

何を配信するのか

扱うテーマは大きく分けて5つ。

BYDの最新動向

新車情報、グローバル戦略、技術発表。BYDは乗用車だけでなくバスや商用車も展開しており、その全体像を追う。BLADE NOTEの主軸に据えるテーマだ。

中国EVメーカーの動き

NIO、Xpeng、Zeekr、Geely——BYD以外のメーカーも急成長を続けている。各社の戦略や新型車をカバーする。BYDだけを追っていても中国EV市場の全体像は見えない。競合の動きを知ることで、BYDの立ち位置もより正確に理解できる。

バッテリー技術

全固体電池、LFP、ナトリウムイオン電池。EVの心臓部であるバッテリーの技術動向は、業界の未来を左右する最重要テーマだ。バッテリー技術を独立カテゴリにしているのは、EVの競争力がバッテリーで決まる時代に入っているからだ。航続距離、充電速度、コスト——すべてがバッテリーの進化に直結する。

日本市場への影響

中国EVの日本進出、販売動向、ユーザーの反応。日本の自動車業界がどう対応しているかも含めて伝える。

充電インフラ

EVの普及と切り離せないのが充電環境。国内外のインフラ整備状況を定期的にレポートする。

BYDの日本市場、いまどうなっている?

BYDは2023年1月に日本の乗用車市場に参入し、現在はATTO 3、DOLPHIN、SEAL、SEALION 7、そして2025年に登場したRACCOを展開している。正規ディーラーの数も着実に増え、都市部を中心にショールームが広がっている。

価格帯は約350万円〜650万円。補助金を活用すれば、同クラスの国産EVと十分に競争できる水準だ。特にDOLPHINは300万円台前半からという価格設定で、「初めてのEV」として検討する人が増えている。

ただし、現時点でBYDの存在感が大きいとは言いづらい。2024年のBYD日本での年間販売台数は約2,000台前後と報じられており、日本のEV市場全体から見ればごくわずかだ。日本のEV市場自体がまだ成長途上にあり、BYDの認知度もこれからという段階。だからこそ、正確な情報を継続的に届けることに意味がある。

BLADE NOTEという名前について

BYDの代名詞とも言えるバッテリー技術「ブレードバッテリー」。その「BLADE」と、取材メモを意味する「NOTE」を組み合わせた。技術を軸にしたEVの記録帳——そんなイメージだ。

更新は毎日2〜3記事を目標にしている。海外ソースの速報から、じっくり読める解説記事まで、幅広く配信していく。

これからの自動車業界を、一緒に追いかけよう

中国EVの台頭は、好むと好まざるとにかかわらず、日本の自動車産業に大きな影響を与える。その変化を正面から見つめること。知ること。理解すること。

まずはブックマークに入れておいてほしい。毎朝チェックすれば、海外で昨日何が起きたかがわかるようになる。

出典

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