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BYD方程豹 Tai 7 EV発売 – 5分で70%充電のフラッシュ充電技術を搭載

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BYD方程豹 Tai 7 EV発売 – 5分で70%充電のフラッシュ充電技術を搭載

5分で10%から70%まで充電——BYDのサブブランド「方程豹(Fang Cheng Bao)」が、主力SUV「Tai 7」に純電動モデルを追加した。フラッシュ充電対応の「Tai 7 EV」は19万9,800元(約430万円)からという価格設定で、中国のNEV市場に投入される。

第2世代ブレードバッテリーとフラッシュ充電の組み合わせ

Tai 7 EVの最大の訴求点は、BYDが開発した第2世代Blade Batteryと最新のフラッシュ充電技術の組み合わせにある。CnEVPostの報道によると、10%から70%までわずか5分、10%から97%まで9分という充電速度を実現した。現行のBEV市場でもトップクラスの数値だ。

バッテリー容量は2グレード構成で、航続675kmモデルが92kWh、航続755kmモデルが105.7kWhを搭載する。いずれもLFP(リン酸鉄リチウム)系のBlade Batteryで、安全性と長寿命を両立させている。BYDが自社のe-Platform 3.0で培った800Vアーキテクチャが、この超高速充電を支えている。

超高速充電の技術的アプローチとしては、CATLの神行超充電池(Shenxing)が4C充電で10分400km回復を謳い、NIOはバッテリースワップで充電待ち自体をなくす方式を採る。BYDのフラッシュ充電は5C以上の充電レートをバッテリー側で受け入れる設計で、スワップステーションのような専用インフラを必要としない点が異なる。中国では2025年後半から800V対応の公共充電スタンドが急速に増加しており、華為系の超充ネットワークやShell Rechargeの高出力ステーションなど、インフラ面での追い風もある。ただし、800V・600kW級の充電器はまだ都市部に集中しており、地方部での恩恵は限定的というのが現状だ。

スペックと装備

項目 675kmモデル 755kmモデル
価格 19万9,800元〜 20万9,800元〜
バッテリー容量 92kWh 105.7kWh
航続距離 675km 755km
駆動方式 後輪駆動(四駆オプション) 後輪駆動(四駆オプション)

標準は後輪駆動で、駆動モーターのピーク出力は300kW(402馬力)。0-100km/h加速は7.3秒。追加3万元で「God’s Eye B運転支援システム+四輪駆動」パッケージにアップグレードでき、この場合はフロントに215kWモーターが加わり、0-100km/h加速は4.5秒に短縮される。四駆モデルにはインテリジェント・トルク制御と4ピストンブレーキキャリパーも含まれる。同価格帯の競合としてはGWMのタンク700 Hi4-Tが挙がるが、タンク700はPHEVのみのラインナップで、BEV専用モデルとしてはTai 7 EVが先行した格好になる。

全長4,999mm、ホイールベース2,920mm。方程豹らしいスクエアな外観デザインを継承しつつ、201リッターの電動フランク(前方トランク)を新たに追加した。PHEVモデルにはなかった実用的な収納スペースだ。室内は7画面連携のスマートインタラクションシステムを搭載し、15.6インチのセンターディスプレイに加え、後席にはタブレット端末2台を備える。NIOのET9やXpeng G9といったプレミアムEVが先行投入している大画面マルチディスプレイの流れに乗った装備構成で、中国市場の「スマートEV」競争はこの価格帯まで降りてきている。

PHEVで実績を作り、EVで攻勢をかける

Tai 7は2025年9月にPHEVとして発売され、競争力のある価格設定が奏功して方程豹ブランドのベストセラーに成長した。今回のEV追加は、PHEVで築いた販売基盤の上に純電動ラインナップを載せる手法で、BYDグループが得意とするマルチパワートレイン戦略そのものだ。方程豹はBYDのマルチブランド体制の中で「プレミアム+オフロード志向」を担い、王朝シリーズ(漢、唐など)や海洋シリーズ(SEAL、DOLPHINなど)がボリュームゾーンをカバーする一方、豹5やTai 7といったスクエアデザインのSUVで差別化を図るポジションにある。約430万円からという価格帯は、中国の同クラスSUVとしては攻めた設定だ。

BYDジャパンは現在、ATTO 3・DOLPHIN・SEAL・SEALIONの4車種を日本で展開している。方程豹ブランドの日本導入については公式な発表はない。日本の輸入EVのSUVセグメントではテスラ Model Y(約564万円〜)やヒョンデ IONIQ 5(約479万円〜)が販売上位を占めており、仮にTai 7 EVが日本価格430万円前後で投入されるなら、価格面では既存の選択肢を下回る。ただし、BYDジャパンは現時点で方程豹に言及しておらず、右ハンドル仕様の開発状況も不明だ。

初回納車は5月中旬の見込み。フラッシュ充電技術についてはBYDが2026年内にグループ全体への展開を示唆しており、海洋シリーズや王朝シリーズの次世代モデルへの搭載が次の注目点となる。

出典

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BLADE NOTE編集部
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