BYD

BYD全4車種の価格・スペック比較 – 補助金込みで最安234万円から【2026年】

12分で読める
BYD: BYD全4車種の価格・スペック比較 – 補助金込みで最安234万円から【2026年】

最終更新日: 2026年4月4日

BYDは日本市場でDOLPHIN・ATTO 3・SEAL・SEALION 7の4車種を展開している。価格帯は約299万円から572万円。国のCEV補助金を適用すればさらに実質負担を抑えられる(補助金額は年度ごとに改定されるため、最新の交付額は次世代自動車振興センターで確認してほしい)。この記事では、全車種の価格・スペックを横並びで比較し、車種ごとの違いを明確にした。

BYD全車種の価格・航続距離を一覧比較

BYDが日本で販売する4車種・全7グレードの価格と航続距離を一覧にした。

車種 グレード タイプ 駆動方式 価格(税込) 航続距離(WLTC)
DOLPHIN Baseline コンパクト 前輪駆動 2,992,000円 415km
DOLPHIN Long Range コンパクト 前輪駆動 3,740,000円 476km
ATTO 3 SUV 前輪駆動 4,180,000円 470km
SEAL SEAL セダン 後輪駆動 4,950,000円 640km
SEAL AWD セダン 四輪駆動 5,720,000円 575km
SEALION 7 SEALION 7 大型SUV 後輪駆動 4,950,000円 590km
SEALION 7 AWD 大型SUV 四輪駆動 5,720,000円 540km

DOLPHIN Baselineの約299万円は国産軽自動車の上位グレードに近い水準。SEALとSEALION 7は標準グレード同士が同じ495万円だが、セダンかSUVかで性格が明確に分かれる。

BYD全車種のスペック横断比較

車両サイズ・重量・取り回し・荷室といった実用面を横並びで比較する。

項目 DOLPHIN Baseline DOLPHIN Long Range ATTO 3 SEAL SEAL AWD SEALION 7 SEALION 7 AWD
寸法(mm) 4,290×1,770×1,550 4,290×1,770×1,550 4,455×1,875×1,615 4,800×1,875×1,460 4,800×1,875×1,460 4,830×1,925×1,620 4,830×1,925×1,620
ホイールベース(mm) 2,700 2,700 2,720 2,920 2,920 2,930 2,930
車両重量 1,520kg 1,680kg 1,750kg 2,100kg 2,210kg 2,230kg 2,340kg
駆動方式 前輪駆動 前輪駆動 前輪駆動 後輪駆動 四輪駆動 後輪駆動 四輪駆動
最小回転半径 5.2m 5.2m 5.3m 5.7m 5.7m 5.9m 5.9m
バッテリー容量 44.9kWh 58.56kWh 82.56kWh 82.56kWh 82.56kWh 82.56kWh
電費(Wh/km) 123 138 139 148 165 161 177
荷室容量 前58L/後500L 前58L/後500L

DOLPHINは全幅1,770mmで機械式駐車場に対応しやすく、最小回転半径5.2mと取り回しに優れる。一方、SEALION 7は全幅1,925mm・最小回転半径5.9mと大柄で、狭い駐車場や路地が多い環境では事前確認が必要だ。電費はDOLPHIN Baselineの123Wh/kmが最も優秀で、車格が大きくなるほど消費が増える。荷室容量はSEALION 7のみ公式に公開されている。

DOLPHIN – 約299万円からのエントリーモデル

BYD DOLPHIN エクステリア
画像: BYD Auto Japan

BYD日本ラインナップの入口となるコンパクトBEV。全長4,290mm×全幅1,770mmは日本の機械式駐車場にも対応しやすく、最小回転半径5.2mで街中での取り回しも良い。

Baselineは44.9kWhバッテリーで航続415km、モーター出力70kW(95PS)。日常の通勤・買い物用途なら十分。Long Rangeは58.56kWhに拡大し航続476km、出力も150kW(204PS)に上がる。高速合流や追い越しの余裕を重視するならLong Rangeが適している。

項目 Baseline Long Range
価格(税込) 2,992,000円 3,740,000円
バッテリー容量 44.9kWh 58.56kWh
航続距離(WLTC) 415km 476km
最高出力 70kW(95PS) 150kW(204PS)
最大トルク 180N・m 310N・m
車両重量 1,520kg 1,680kg
駆動方式 前輪駆動 前輪駆動
リアサスペンション トーションビーム マルチリンク
タイヤ 195/60 R16 205/55 R17

リアサスペンションはBaselineがトーションビーム、Long Rangeがマルチリンク。乗り心地と走行安定性に直結する部分なので、試乗時に後席の乗り味を比べてみてほしい。価格差は約75万円だが、出力2倍以上・航続+61km・サスペンション上位化と、走行性能全体が別次元になる。街乗り専用と割り切れるならBaseline、週末に郊外や高速を走る頻度があるならLong Rangeの価格差は合理的だ。

ATTO 3 – BYD日本第一号のミドルSUV

BYD ATTO 3 エクステリア
画像: BYD Auto Japan

2023年1月、BYDの日本市場参入第一号として登場したSUV。全長4,455mm×全幅1,875mmとCセグメントSUVの標準的なサイズで、ファミリー層にフィットする。ワングレード構成で価格は4,180,000円。

航続距離470km、最大トルク310N・m(31.6kgm)。車両重量1,750kgは同クラスのBEVとしては軽量な部類で、電費の良さにつながっている。交流電力量消費率139Wh/kmがそれを裏付ける。

項目 ATTO 3
価格(税込) 4,180,000円
航続距離(WLTC) 470km
最大トルク 310N・m(31.6kgm)
車両重量 1,750kg
寸法(mm) 4,455×1,875×1,615×2,720
最小回転半径 5.3m
乗車定員 5名

DOLPHIN Long Rangeとの価格差は約44万円。その差で全高+65mm・全幅+105mmの車内空間とSUVの乗降性が手に入る。一方、ATTO 3は全幅1,875mmのため機械式駐車場に入らないケースが多い。駐車環境が制約になる人はDOLPHINが現実的だ。

SEAL – 航続640kmのスポーツセダン

BYD SEAL エクステリア
画像: BYD Auto Japan

BYD日本ラインナップ唯一のセダン。全長4,800mm×全幅1,875mm、ホイールベース2,920mmのDセグメントサイズで、低い全高1,460mmがスポーティなシルエットを生んでいる。

標準グレード(後輪駆動)の航続距離640kmはBYD日本車種で最長。82.56kWhの大容量バッテリーと148Wh/kmの電費性能を両立した結果だ。リアモーター230kW(312PS)、最大トルク360N・mで0-100km/h加速5.9秒。日常走行からロングドライブまで高い次元でこなす。

AWDはフロントに160kW(217PS)の誘導モーターを追加し、0-100km/h加速3.8秒に到達する。同価格帯のICE(内燃機関)スポーツセダンと比較しても遜色ない加速力だ。

項目 SEAL(後輪駆動) SEAL AWD(四輪駆動)
価格(税込) 4,950,000円 5,720,000円
駆動方式 後輪駆動 四輪駆動
航続距離(WLTC) 640km 575km
リアモーター出力 230kW(312PS) 230kW(312PS)
フロントモーター出力 160kW(217PS)
リアモーター最大トルク 360N・m 360N・m
フロントモーター最大トルク 310N・m
バッテリー容量 82.56kWh 82.56kWh
0-100km/h加速 5.9秒 3.8秒
車両重量 2,100kg 2,210kg
サスペンション(前/後) ダブルウィッシュボーン/マルチリンク ダブルウィッシュボーン/マルチリンク
タイヤ 235/45 R19 235/45 R19

前後ともダブルウィッシュボーン+マルチリンクの足回りに加え、ドリルドベンチレーテッドディスクブレーキを採用。航続距離重視なら標準グレード、加速性能と雪道の安心感を求めるならAWDが選択肢になる。

SEALION 7 – フラッグシップ大型SUV

BYD SEALION 7 エクステリア
画像: BYD Auto Japan

2025年4月発売のBYD日本最大モデル。全長4,830mm×全幅1,925mm×全高1,620mm、ホイールベース2,930mmで、荷室容量はフロント58L+リア500Lを確保している。

パワートレインの基本構成はSEALと共通だが、SUVらしくトルクは380N・mに強化。標準グレード(後輪駆動)の航続距離590km、AWDでも540kmを走る。車両重量は標準グレード2,230kg、AWD 2,340kgとSEALより重いが、その分ボディ剛性と乗り心地に振っている。

項目 SEALION 7(後輪駆動) SEALION 7 AWD(四輪駆動)
価格(税込) 4,950,000円 5,720,000円
駆動方式 後輪駆動 四輪駆動
航続距離(WLTC) 590km 540km
リアモーター出力 230kW(312PS) 230kW(312PS)
フロントモーター出力 160kW(217PS)
リアモーター最大トルク 380N・m 380N・m
フロントモーター最大トルク 310N・m
バッテリー容量 82.56kWh 82.56kWh
0-100km/h加速 6.7秒 4.5秒
車両重量 2,230kg 2,340kg
寸法(mm) 4,830×1,925×1,620×2,930 4,830×1,925×1,620×2,930
荷室容量 フロント58L/リア500L フロント58L/リア500L
最小回転半径 5.9m 5.9m

SEALと同価格で「セダンかSUVか」を選べる。最小回転半径5.9mは全幅1,925mmの車としてはやや大きいので、日常的に狭い道を通る人は事前確認しておきたい。SEALとの実質的な違いは、航続距離が50km短くなる代わりに車高+160mm・荷室500L・乗降性の高さが得られる点だ。タイヤサイズは標準グレードがフロント235/50 R19・リア255/45 R19の前後異径、AWDは245/45 R20の同径。

充電・装備・保証の比較

価格やスペックだけでは見えにくい、購入後の使い勝手に関わる比較軸を整理する。

急速充電: SEAL・SEALION 7はe-Platform 3.0の高電圧アーキテクチャを採用しており、急速充電の受入性能が高い。DOLPHIN・ATTO 3は通常のCHAdeMO対応で、充電速度は充電器側の出力に依存する。長距離移動が多い場合、充電時間の差は実用上の大きなポイントになる。

ADAS(先進運転支援): DiPilotとして全車に搭載。衝突回避・ACC(アダプティブクルーズコントロール)・車線維持などに対応する。ただし車種ごとのセンサー構成や機能差の詳細は公式サイトで確認してほしい。

V2L(外部給電): 車両から外部機器へ電力を供給するV2L機能の対応状況は車種によって異なる。アウトドアや災害時の非常電源として重視する場合は、購入前にディーラーへ確認を推奨する。

保証: BYDの新車保証内容(一般保証・バッテリー保証の年数・距離)は購入判断に直結する。最新の保証条件はBYD Auto Japan公式サイトまたは正規ディーラーで確認してほしい。

用途別のおすすめ車種

通勤・街乗りメインで費用を抑えたい → DOLPHIN Baseline(2,992,000円)。電費123Wh/kmと全車種で最も効率が高く、全幅1,770mmで駐車場の制約も少ない。

1台で通勤も週末ドライブもこなしたい → DOLPHIN Long Range(3,740,000円)。150kW出力と476kmの航続があれば不足を感じる場面は少ない。Baselineとの差額約75万円で出力・航続・サスペンションすべてが上がる。

ファミリーカーとしてSUVが欲しい → ATTO 3(4,180,000円)。後席・荷室の広さと400万円台前半の価格バランスが良い。ただし全幅1,875mmで機械式駐車場は入らないケースが多い。

長距離走行が多い・走りにこだわる → SEAL 標準グレード(4,950,000円)。航続640kmはBYD最長。高速巡航の電費148Wh/kmも車格を考えれば優秀だ。

大型SUVで雪道も走りたい → SEALION 7 AWD(5,720,000円)。四輪駆動と500Lの荷室でアウトドア用途にも対応する。SEAL AWDとの比較では、同価格で車高+160mm・荷室容量の差が判断基準になる。

CEV補助金・自治体補助について

※ 以下の補助金情報は2026年4月時点の内容です。補助金額は年度ごとに改定されるため、申請前に必ず最新情報を確認してください。

CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)はBEVの新車購入時に国から交付される補助金で、申請条件は新車購入かつ自家用車登録、4年間の保有義務がある。中古車は対象外だ。BYD各車種の具体的な補助金額は、次世代自動車振興センターの公式サイトで車種別の交付額を確認してほしい。

国の補助金に加えて、自治体独自の上乗せ補助を併用できるケースがある。補助金額・条件は自治体ごとに異なり、年度途中で予算が終了することもあるため、居住地の自治体ウェブサイトで最新情報を確認してほしい。

BYD全車種に共通する技術的特徴

全車種に搭載されるBlade Battery(ブレードバッテリー)は、リン酸鉄リチウムイオン(LFP)セルを刀片状に配置した独自構造。釘刺し試験(針がバッテリーセルを貫通しても発火しない安全試験)をクリアした高い安全性が特徴で、充放電サイクル寿命も長い。

SEAL・SEALION 7はe-Platform 3.0を採用。800Vの高電圧アーキテクチャとCTB(Cell to Body)構造により、バッテリーを車体構造の一部として利用することで剛性向上と軽量化を両立している。

出典

BLADE NOTE編集部
BLADE NOTE編集部

BYD・中国EVの最新ニュースを日本語で配信。海外の1次ソースをもとに、日本の読者に向けた独自記事を毎日更新しています。