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吉利・博越EREVが中国で発売 – EV航続375km、価格は約215万円から

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中国EV: 吉利・博越EREVが中国で発売 – EV航続375km、価格は約215万円から

吉利が博越のEREV(関連: BYDの海外販売戦略)版を3モデル展開で投入

吉利汽車(Geely)が3月31日、レンジエクステンダーEV(EREV)モデル「博越(Boyue)EREV」を中国市場で発売した。価格は11万3900元〜12万6900元(約215万〜240万円)。期間限定の優待価格では10万7900元(約204万円)からとなる。

最大の注目ポイントは、EV走行だけで375km(CLTC基準)を走れること。ガソリンによるレンジエクステンダーと合わせた総航続距離は最大1525kmに達する。日常の通勤はEVモードだけでこなし、長距離ドライブにもガソリン残量を気にせず対応できる設計だ。

1.5Lエンジン+160kWモーターの組み合わせ

パワートレインは1.5リッター・レンジエクステンダーエンジンと最高出力160kW(約218馬力)の電動モーターを組み合わせる。バッテリーはリン酸鉄リチウム(LFP)で、28.3kWhと50.4kWhの2種類を用意。小容量版でもEV航続220km、総航続1400kmを確保した。

LFPバッテリーは、BYDがブレードバッテリーで広めた技術だが、吉利は自社グループの欣旺達(Sunwoda)製セルを採用している。LFPはコバルトやニッケルを使わないため原材料コストが低く、熱安定性にも優れる。博越EREVの価格競争力の一因はここにある。50.4kWhの大容量版でも車両価格を約240万円に抑えられたのは、LFPの原価優位が効いている。

レンジエクステンダーの熱効率は47.26%。燃料1リットルあたり3.77kWhを発電する。WLTC基準の充電消耗時燃費は4.95〜5.15L/100kmで、ハイブリッド車としても実用的な数字だ。

充電は3C急速充電に対応し、30%から80%までわずか約15分。さらに6kWのV2L(外部給電)機能も搭載しており、アウトドアや災害時の電源としても使える。

ファストバックスタイルのSUV、空力性能も追求

ボディサイズは全長4680mm×全幅1892mm×全高1650mm、ホイールベース2778mm。日本市場でいえばトヨタRAV4やホンダZR-Vに近いミドルクラスSUVだ。ファストバック風のルーフラインを採用し、Cd値0.286という空力性能を実現した。

エクステリアはスプリットヘッドライトに貫通型LEDライトバー、シーケンシャルウインカー付きリアライトバーと、最近の中国車らしいデザイン要素をしっかり押さえている。ホイールは17インチと18インチが選べる。

Flyme Autoシステム搭載、HUDやHiCarにも対応

インテリアは8.8インチのメーターパネルと14.6インチの大型センターディスプレイを採用。Meizu系列のFlyme Autoをインフォテインメントに使い、Flyme Link、Huawei HiCar、Carlinkと複数のスマートフォン連携プロトコルに対応する。デュアルゾーン音声操作も可能だ。

オプションでは15インチのヘッドアップディスプレイや16スピーカーオーディオを設定。50Wのワイヤレス充電パッドも備える。運転支援はL2レベルで、アダプティブクルーズコントロールや車線維持アシストを搭載した。

日本のPHEV SUVとの比較 – 価格差は歴然

博越は中国国内で2026年1月の卸売販売台数ランキングでトップクラスに入った実績を持つ人気車種。今回のEREV追加で、さらに販売増が見込まれる。

中国では現在、BYDの秦L DMや理想Auto L6、問界M7など、EREVやPHEVが急速に存在感を増している。純EVだけでなく、レンジエクステンダー付きモデルが「現実的な電動化」の選択肢として市場を広げている構図だ。

日本で購入できる同クラスのプラグインハイブリッドSUVと比較すると、価格差は大きい。三菱アウトランダーPHEV(約484万円〜)はEV航続87km、トヨタRAV4 PHV(約469万円〜)はEV航続95km。博越EREVはEV航続220〜375kmで約215万〜240万円だから、スペックと価格の両面で大きな開きがある。もちろん日本未発売の車両と単純比較はできないが、中国市場での価格水準がいかに異なるかを示す数字ではある。

吉利はボルボ・カーズやロータスの親会社であり、日本市場と無縁ではない。ただし、吉利ブランドとしての日本進出は現時点で発表されていない。日本ではまだEREVの選択肢がほぼ存在しないが、中国メーカー(関連: XPENGのメキシコ進出)各社がこの価格帯でEV航続300km超のEREVを量産している事実は、グローバルな電動車市場の価格基準を変えつつある。

出典

BLADE NOTE編集部
BLADE NOTE編集部

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