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Geely Galaxy A7 EV発表 – BYD SEAL・Xpeng P7とDセグメントEVセダン比較

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中国EV: Geely Galaxy A7 EV発表 – BYD SEAL・Xpeng P7とDセグメントEVセダン比較

航続550km、電費11.4kWh/100km——Geely傘下のGalaxy(銀河)ブランドが、純電動セダン「A7 EV」のティザー画像を公開した。4月中の正式発売が見込まれるこのモデルは、中国のDセグメント電動セダン市場でBYD SEALやXpeng P7+と真正面からぶつかることになる。

Galaxy A7 EVの主要スペック

CnEVPostの報道によると、4月1日に公開された公式画像から判明したA7 EVのボディサイズは全長4,935mm×全幅1,905mm×全高1,500mm、ホイールベース2,845mm。2025年8月に発売されたハイブリッド版A7と比べ、全長と全高がわずかに拡大されている一方、ホイールベースは同一だ。

パワートレインにはGeelyの「GEA(Global Intelligent New Energy Architecture)」プラットフォームを採用。CLTC基準で550km超の航続距離を確保し、電費は11.4kWh/100kmと発表された。搭載する「Golden Battery」は20分での急速充電に対応するという。

車内には14.6インチの高精細ディスプレイを備えた次世代「Flyme Auto 2」インテリジェントコントロールシステムを搭載。Geelyグループが持つソフトウェア資産を活かした作り込みが見える。

BYD SEAL・Xpeng P7+との比較

中国のDセグメント電動セダン市場は、すでに激しい競争が繰り広げられている。Galaxy A7 EVが直接競合するBYD SEALとXpeng P7+を並べてみる。

項目 Galaxy A7 EV BYD SEAL Xpeng P7+
全長 4,935mm 4,800mm 4,992mm
ホイールベース 2,845mm 2,920mm 2,915mm
航続距離(CLTC) 550km超 550〜700km 602〜710km
急速充電 20分(詳細未公表) 800V対応 800V対応
想定価格帯 10万元〜 14.98万元〜 18.68万元〜

※BYD SEAL・Xpeng P7+のスペックは各社公式サイトの公開情報に基づく。

サイズ面ではA7 EVとP7+がほぼ同格で、SEALはやや短い。一方でホイールベースはSEALとP7+が2,900mm超と長く、後席居住性では有利に働く。航続距離はSEALの上位グレードやP7+が700km前後に達しており、A7 EVの550km超はエントリーレベルの数値としては標準的だが、上位グレードの情報はまだ出ていない。

最大の差別化要素は価格だ。ハイブリッド版A7が8.98万元(約180万円相当)からという戦略的な価格設定で発売初日に1万台超の受注を獲得した実績がある。A7 EVも10万元(約200万円相当)前後からのスタートが予想されており、SEALの約15万元〜、P7+の約19万元〜と比べると大幅に安い。Geelyは価格で市場を切り崩す構えだ。(※日本円換算は1CNY≈20JPYの概算レートによる)

Galaxyブランドの苦境と市場の構図

A7 EVの投入にはGalaxy側の切迫した事情もある。Geely Autoが公表した2026年3月の販売データによると、BEV販売台数は7万557台で前年同月比約18%減。一方でPHEVは5万6,762台と前年比70%増だった。Galaxy単体でも3月の販売台数は8万2,744台で前年同月比8.09%減と、3カ月連続の前年割れが続いている。

BEV販売減の背景には、同じGeelyグループ内でのカニバリゼーションがある。2025年後半に投入されたZeekrの中価格帯モデルがGalaxyのBEV需要を一部吸収しているとみられるほか、Galaxy E5など既存BEVモデルの商品力が競合の値下げ攻勢の中で相対的に低下している。ハイブリッド版A7のヒットがPHEV偏重を加速させた側面もあり、Galaxyブランド内でBEVとPHEVのバランスが崩れつつある。

BEVの落ち込みをPHEVが補う構図は中国市場全体のトレンドと重なるが、Geelyとしてはこのままでは純電動シフトの波に乗り遅れるリスクがある。A7 EVは、ハイブリッド版で証明した「高コスパ戦略」を純電動セダンに持ち込み、BEV販売のてこ入れを図る一手だ。

このセグメントは、かつてテスラ Model 3が席巻した領域だが、現在は中国メーカー同士の消耗戦に変わりつつある。BYD SEALは2023年の発売以降、価格改定を繰り返しながらシェアを維持。Xpeng P7+はNGP(自動運転支援)をはじめとする先進運転支援技術で差別化を図っている。ここにGalaxy A7 EVが10万元クラスで参入すれば、セグメント全体の価格帯をさらに押し下げることになる。Geelyグループは傘下にVolvo、Zeekr、Polestarといったプレミアムブランドを抱えており、Galaxyは明確にボリュームゾーンを担う。GEAプラットフォームの共有によるコスト削減効果が、この価格戦略を支えている。

BYD SEALの国内価格に波及するか

Galaxy A7 EVの日本導入は現時点で未発表だが、直接の競合であるBYD SEALは2024年6月に日本で発売済みだ。528万円からという価格設定で国内EVセダン市場に参入しているSEALにとって、中国本土で10万元クラスの強力なライバルが出現することは無視できない。中国市場でSEALの値下げ圧力が強まれば、グローバルでの価格戦略にも波及し、日本での価格改定につながる展開も考えられる。

また、Geelyグループ傘下のVolvoはすでに日本市場でEX30やC40 Rechargeなど電動モデルを展開中だ。GeelyがVolvoと共有するプラットフォーム技術やバッテリー技術は、間接的に日本で購入できるVolvo車にも反映されている。中国Dセグメント電動セダンの価格競争が激化すれば、グローバル市場全体でのEV価格低下圧力となり、日本のEV市場にも波及する構図だ。

A7 EVの正式発表は4月中の見込み。上位グレードの航続距離や正確な価格体系が明らかになれば、このセグメントの勢力図が一変する——Geelyの価格攻勢がどこまで通用するか、4月の正式発表が試金石となる。

出典

BLADE NOTE編集部
BLADE NOTE編集部

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