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BYD 4月販売15.7%減 – BEV落ち込みが鮮明にNEW

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BYD 4月販売15.7%減 – BEV落ち込みが鮮明に

前年同月比15.7%減——BYDが2026年4月の乗用車販売実績を公表した。31万4,100台というのが結果で、3月から微増したものの、年初からの減速基調を覆すには至っていない。

気になるのは内訳だ。プラグインハイブリッド(PHEV)よりも、純電気自動車(BEV)の落ち込みが大きい。長らくBEVを牽引役としてきたBYDの構造が、明らかに変わり始めている。

4月実績 – BEVがPHEVを下回るペースで減少

BYDが発表した4月の乗用車販売を、パワートレイン別に整理すると以下のとおり。

区分 2026年4月 前年同月比 前月比
乗用車合計 314,100台 -15.7% +6.2%
BEV 156,944台 -19.8% +6.3%
PHEV 157,156台 -11.1% +6.1%

前年4月にBEVは19万5,740台を記録していたが、今年は15万台台にまで縮小した。PHEVも17万6,875台から15万台台へ落ちているが、減少幅はBEVより小さい。前月比では両方とも6%程度の戻りがあり、底入れの兆しは見える。それでも累計ベースでは依然として前年割れが続く格好だ。

BEV比率の低下が示す競争環境の変化

見逃せないのが、BEVとPHEVの構成比である。4月の数字ではPHEVがBEVを200台あまり上回り、両者がほぼ拮抗した。BEV単月20万台超でPHEVを引き離していた時期と比べると、明らかに重心は移っている。

背景には中国国内のBEV市場での競争激化がある。Zeekrの001や007、Geely Galaxyシリーズ、Xpengの主力モデルなど、BYDが得意としていた20万元前後の価格帯にライバルが集中投入されている。レンジエクステンダー(EREV)で伸びてきたLi Autoも、純BEVのMEGAやMi系列で需要の一部を切り崩す側に回った。

PHEV領域では、BYD独自のDM-iプラットフォームが依然として競合に対する優位性を維持している。ただし吉利汽車のGalaxyシリーズもPHEVラインを拡充しており、ここも安泰とは言いにくい。BEVの伸び悩みをPHEVで補うという従来の構図そのものが、揺らぎ始めている。

商用車部門も穴を埋められず

BYDは商用車事業も抱えるが、4月はこちらも厳しい数字となった。電動バスは440台で前年同月比11.7%増。ただし3月の663台からは33.6%減と大きく落ちている。それ以外の商用EV(トラック・バンなど)は6,583台で前年比7%減、ただし前月比では3,866台から70.3%増と大幅に戻した。

とはいえ、絶対数としては商用車セグメントは乗用車に比べてずっと小さく、乗用車の落ち込みを補う規模ではない。BYDが2026年通年でプラス成長を取りに行くなら、残り8ヶ月で乗用車の本格回復が前提となる。

中国国内の停滞と、海外で台数を稼ぐシナリオ

中国国内が踊り場に入る一方、BYDは海外展開を加速させている。日本ではATTO 3、DOLPHIN、SEAL、SEALION 7に続き、2025年秋に投入された軽サイズの「RACCO」が販売を牽引。2025年の年間販売は約6,000台と、参入から3年連続で前年を上回った。

欧州、東南アジア、中南米でも現地組立を含む拠点拡張が進んでいる。中国本土の値引き合戦から距離を置き、利益率の取れる海外市場で台数を稼ぐ——というのが、現状のBYDの輪郭だ。中国本土の月次数字だけを見て先行きを判断するのは、もはや適切ではない局面に入りつつある。

とはいえ、本拠地である中国本土で4ヶ月目も前年割れというのは、投資家心理を冷やすには十分な材料となる。5月以降の月次で、BEVがどこまで戻すかが当面の焦点。

出典

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BLADE NOTE編集部
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