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日本で買えるEV航続距離ランキング2026 WLTC基準・中国CLTCも掲載

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日本で買えるEV航続距離ランキング2026 WLTC基準・中国CLTCも掲載

最終更新日: 2026年5月15日

2026年、日本で買えるEVの航続距離は500〜600km台が中心になった。中国市場では現行販売モデルでも700〜850km級が並ぶ。ただし、この数値差の半分近くは計測規格の違いから生まれている。本記事ではWLTC・CLTC・EPAの3規格を整理したうえで、規格を揃えた航続距離ランキングと、実走行での目減り、用途別の選び方までを一本でカバーする。

航続距離の計測規格を理解する – WLTC・CLTC・EPAの違い

EVのカタログ航続距離は、どの計測規格で測ったかによって数値が大きく変わる。同じクルマでもCLTC値とEPA値で2割以上の差が出ることは珍しくない。

WLTC(Worldwide harmonized Light vehicles Test Cycle)は日本と欧州で採用されている国際統一規格。市街地・郊外・高速道路の3モードを組み合わせ、実走行に比較的近い条件で計測する。日本で販売されるEVのカタログ値はすべてこのWLTCだ。

CLTC(China Light-duty vehicle Test Cycle)は中国独自の規格で、2025年以降の中国市場向けEVはこの値が公式スペックになる。最高速度が低く、高速巡航区間が短いため、3規格の中で最も大きな数値が出る。中国メーカーが発表する「航続距離800km」といった数字はほぼCLTC値だ。

EPA(Environmental Protection Agency)は米国環境保護庁の規格。エアコン使用を含む現実的な条件で計測するため、3規格の中で最も厳しく、数値は小さくなる。

換算の大まかな目安として、CLTC値はWLTC換算でおおむね10〜20%小さくなり、WLTC値はEPA換算でさらに10〜20%小さくなる。ただし、この換算幅は車種・電池容量・速度域で大きくブレるため、一律の係数で変換できるものではない。規格の違いを知らずに「中国のEVは航続距離が長い」と単純比較すると、実態を見誤る。

計測規格 採用地域 厳しさ WLTC換算の目安
CLTC 中国 最も甘い WLTCより10〜20%大きい目安(車種で変動)
WLTC 日本・欧州 中間 基準
EPA 米国 最も厳しい WLTCより10〜20%小さい目安(車種で変動)

本記事では、日本市場のランキングはWLTC値、中国市場のランキングはCLTC値で統一する。異なる規格の数値を同じ表に混ぜることはしない。

日本で買えるEV 航続距離ランキング2026 – WLTC基準

BYD SEALION 7 エクステリア
BYD SEALION 7 エクステリア(出典: BYD Auto Japan公式サイト)

2026年4月時点で日本市場に正規導入されているEVを、各メーカー公式サイト掲載のWLTC航続距離で並べた。グレードによって数値が異なる車種は、最長航続グレードを代表値として採用している。

日本で買えるEV 航続距離ランキング2026(WLTC基準・公式値)
Tesla Model 3 Long Range AWD766km
Mercedes EQS 450+700km
BYD SEAL RWD640km
Hyundai IONIQ 5 Voyage 2WD (84kWh)703km
Polestar 2 Long Range Single Motor614km
Nissan ARIYA B9 e-4ORCE 91kWh / 19インチ610km
Tesla Model Y Long Range605km
BYD SEALION 7 RWD590km
BYD SEAL AWD575km
Nissan ARIYA B9 e-4ORCE 91kWh / 20インチ560km
BYD SEALION 7 AWD540km
Lexus RZ 450e525km
BYD DOLPHIN Long Range476km
BYD ATTO 3470km
BYD DOLPHIN Standard415km
Nissan SAKURA180km
バーは最長値(766km)を100%とした相対比 / 赤系バーはBYD車 / 値は各メーカー日本公式サイト掲載の現行WLTC値

ランキング上位モデルの読みどころ

Tesla Model 3 Long Range AWDが766kmで首位。2024年のマイナーチェンジ(通称ハイランド)で空力とパワトレ効率を改善し、AWDながら700km超を達成した。価格は約620万円台で、1kmあたり約8,800円。航続距離の長さだけなら日本市場で頭ひとつ抜けている。

Mercedes EQS 450+は700kmで僅差の2位。ただし車両価格が1,500万円を超えるフラッグシップセダンであり、1kmあたりのコストは約21,400円。航続距離だけを目的に選ぶクルマではないが、長距離移動の快適性まで含めれば別格の存在だ。

BYD日本ラインナップの中ではSEAL RWDが640kmで最長。4,950,000円からという価格を考えると、1kmあたり約7,730円。Model 3やEQSより航続距離は短いが、価格あたりの効率では上回る。BYDとTeslaの比較は車種選びの定番テーマになりつつある。

Hyundai IONIQ 5 Voyage 2WD(84kWh Long Range)は703kmで4位。800Vアーキテクチャによる急速充電性能の高さが航続距離と並ぶ強みで、高速道路のSA充電でも短い停車時間で済む。

Nissan ARIYA B9 e-4ORCE(91kWh / 19インチ)は610km。20インチタイヤを履く同グレードでは560kmまで落ちる。タイヤサイズだけで50kmの差が出る好例で、航続距離を重視するなら19インチを選ぶのが合理的だ。

価格あたり航続距離 – 円/kmで見る効率

航続距離の絶対値だけでなく、「1kmの航続距離にいくら払っているか」を見ると、各車の位置づけが変わる。

車種 税込価格(税込・万円) WLTC航続距離 円/km
BYD DOLPHIN Standard 299.2 415km 約7,210
BYD DOLPHIN Long Range 363.0 476km 約7,630
BYD SEAL RWD 495.0 640km 約7,730
BYD ATTO 3 418.0 470km 約8,890
Tesla Model 3 LR AWD 約622 766km 約8,810
BYD SEALION 7 RWD 495.0 590km 約8,390
Mercedes EQS 450+ 約1,500 700km 約21,430

BYD車は全般的に円/kmの効率が高い。DOLPHIN Standardが約7,210円/kmで最も効率が良く、SEAL RWDも640kmの航続距離を約7,730円/kmで提供している。BYDの各車種はいずれも1万円/kmを切っており、「航続距離あたりの購入コスト」という指標ではブレードバッテリーとe-Platform 3.0の内製コスト構造が効いている。CEV補助金を考慮すれば実質的な円/kmはさらに下がるが、補助金額は年度・条件で変動するため、最新の金額は次世代電池技術の解説ページや経済産業省の公式情報を参照してほしい。

中国市場の長距離EVランキング – CLTC基準・参考

BYD ATTO 3 エクステリア
BYD ATTO 3 エクステリア(出典: BYD Auto Japan公式サイト)

中国国内で販売されているEVのうち、CLTC航続距離が長い現行モデルを並べた。すべてCLTC値であり、日本市場のWLTCランキングとは直接比較できない。また、ここに挙げた車種の多くは日本では購入できない。

中国市場 長距離EVランキング2026(CLTC基準・現行販売モデル)
IM L6 Max超長続航版 (130kWh)850km
Xiaomi SU7 Max800km
Zeekr 001 RWD (100kWh)750km
Yangwang U7(BYD系)720km
BYD Han EV 榮耀版715km
IM L6 Max長続航版710km
NIO ET7 (100kWh パック)675km
CLTC値はWLTC換算でおおむね10〜20%小さくなる目安(車種・電池容量・速度域で変動)/ 日本未発売の車種を含む

CLTC → WLTC 換算早見表 – 中国EVを日本基準で読む

CLTC値からWLTC値への換算は「車種・電池容量・速度域」で異なるため一律係数では換算できないが、目安として▲10〜20%の補正をかけると日本のWLTC基準に近づく。上表のCLTC値を補正した参考値を整理した。

車種 CLTC公称 WLTC換算(▲15%目安) WLTC換算(▲20%目安) 日本販売
IM L6 Max超長続航版 850km 約720km 約680km 未進出
Xiaomi SU7 Max 800km 約680km 約640km 未進出
Zeekr 001 RWD (100kWh) 750km 約640km 約600km 未進出
Yangwang U7(BYD系) 720km 約610km 約580km 未進出
BYD Han EV 榮耀版 715km 約610km 約570km 未進出
IM L6 Max長続航版 710km 約600km 約570km 未進出
NIO ET7 (100kWh) 675km 約570km 約540km 未進出

換算後で見ると、中国EVのトップ車種(IM L6 Max超長続航版)はWLTC基準で680〜720km相当。日本市場で買えるTesla Model 3 LR AWD(WLTC 766km)と比較すると、実は数字上は日本でも同水準以上のEVが買える状態にある。「中国EVは航続距離で日本車を大きく上回る」というメディア報道は規格を揃えると相当に印象が変わる。日本でWLTC 700km超を買うなら、Tesla Model 3とHyundai IONIQ 5(703km)が選択肢になる。

CLTC 700km超の中国EVをどう読むか

IM L6 Max超長続航版は130kWhの大容量バッテリーを搭載し、CLTC 850kmを公称する。WLTC換算では680〜765km程度になる目安だが、車種固有の条件で変動するため、あくまで参考値だ。上汽集団とアリババ系の合弁ブランド「智己(IM)」は日本未進出で、日本で購入する手段はない。

Xiaomi SU7 Maxは家電大手シャオミが手がけるEVセダンで、CLTC 800km。スマホメーカーのクルマ作りとして話題を集めたが、中国国外への正式展開は未定。中国EVメーカー一覧で各社の日本展開状況を確認できる。

Zeekr 001 RWD(100kWh)はCLTC 750km。Geelyグループのプレミアムブランドで、欧州では一部市場に進出済みだが日本導入は未定。なお、かつて140kWhバッテリーでCLTC 1,032kmを記録した仕様は現行ラインナップから外れている。Zeekrの最新動向はZeekr 8XのPHEV展開に移っている。

BYD系ではYangwang U7(CLTC 720km)とBYD Han EV 榮耀版(CLTC 715km)がランクイン。いずれも日本未発売だが、BYDの電池技術が長距離EVでも通用していることを示す。BYDの累計1,600万台という生産規模がコストと技術の両面を支えている。

NIO ES8が累計10万台を達成したNIOのフラッグシップセダンET7は、100kWhパックでCLTC 675km。バッテリー交換ステーション(BaaS)との組み合わせで実質的な航続距離の制約を減らす独自のアプローチを採る。

PHEV EV走行距離ランキング2026 – 日本で買えるプラグインハイブリッド

2025年12月にBYD SEALION 6が日本初の中国製スーパーハイブリッドSUVとして登場し、PHEV市場が活性化している。BEVの航続距離とは別の軸で「EV走行のみで何km走れるか」を比較する。日本で買えるPHEVのEV走行距離(WLTC基準)を整理した。

順位 車種 EV走行距離(WLTC) バッテリー容量 価格(税込) 備考
1 BYD SEALION 6 FWD 100km 18.3kWh 398.2万円 DM-iスーパーハイブリッド
1 BYD SEALION 6 AWD 100km 18.3kWh 448.8万円 四駆PHEV
3 トヨタ RAV4 PHEV 95km 18.1kWh 563.9万円〜 SUV、EV走行モード豊富
4 トヨタ ハリアー PHEV 93km 18.1kWh 620万円〜 プレミアムSUV
5 レクサス NX 450h+ 87〜91km 18.1kWh 723.3万円〜 タイヤサイズで変動
5 トヨタ プリウス PHEV 87km 13.6kWh 460万円〜 新型プリウスの上位グレード
7 レクサス RX 450h+ 86km 18.1kWh 876万円〜 大型プレミアムSUV
8 三菱 アウトランダーPHEV 85km 22.7kWh 462万円〜 大容量バッテリーで日常はほぼEV
9 メルセデス GLC 350e 110km(参考) 31.2kWh 1,108万円〜 輸入PHEVトップ、大容量電池
10 ボルボ XC60 Recharge 78km 18.8kWh 898万円〜 北欧PHEVの定番
11 BMW X3 xDrive30e 50km 12.0kWh 820万円〜 マイルドPHEV
12 アウディ Q5 TFSI e 50km 17.9kWh 850万円〜

BYD SEALION 6(398.2万円〜)が100kmのEV走行距離で日本のPHEV市場に最安値で参入したインパクトは大きい。日本のメーカーで100km級を実現しているのは欧州製プレミアムPHEV(GLC 350e: 110km)のみで、SEALION 6は約半額でこの水準を達成している。日常の通勤・買い物がほぼEV走行で完結する一方、ガソリン併用で長距離も走れるため、充電インフラに不安がある地方ユーザーやマンション住民にとって有力な選択肢になる。

トヨタ系(RAV4 / ハリアー / プリウス / レクサスNX / RX)はいずれも18.1kWhの共通電池パックを使い、87〜95kmのEV走行距離を実現。車両重量とタイヤサイズの差で数km単位の違いが出る。BYD全車種の価格・スペック比較と合わせると、SEALION 6の価格優位性が際立つ。

三菱アウトランダーPHEVは22.7kWhと最大容量のバッテリーを搭載するが、車両重量の重さでEV走行距離は85kmにとどまる。電池容量=EV距離ではなく、車両効率も重要なのが分かる例だ。ホンダ・スーパーワン vs BYD DOLPHINのような小型EV比較記事もあわせて参照したい。

BYD車種の航続距離ポジショニング

BYD DOLPHIN エクステリア
BYD DOLPHIN エクステリア(出典: BYD Auto Japan公式サイト)

日本で買えるBYDの5車種は、航続距離と用途で明確に棲み分けている。BYD全車種の価格・スペック比較と合わせて整理すると、選び方の軸が見えてくる。

SEAL RWD(640km)はBYD日本ラインナップの最長航続モデル。東京から名古屋を往復しても余裕がある計算で、新型Hanに搭載された第2世代ブレードバッテリーの技術が将来的にSEALにも展開されれば、さらに伸びる可能性がある。長距離移動が多いユーザーのメインカーに向く。

SEALION 7 RWD(590km)はミドルSUVとして十分な航続距離を確保している。AWDを選ぶと540kmまで落ちるが、それでも日常使いとたまの遠出には問題ない。BYDカテゴリの記事でも取り上げているように、ファミリー層が選ぶSUVとしてはバランスが良い。

ATTO 3(470km)は街乗りから近郊ドライブまでをカバーするコンパクトSUV。418万円という価格帯で470kmあれば、週末のアウトレットや日帰り温泉には十分。新型ATTO 3ではフラッシュチャージが搭載される見込みで、充電速度の改善も期待される。

DOLPHIN(415〜476km)はエントリーモデル。Standard(415km)は通勤メインの1台目EV、Long Range(476km)はもう少し足を伸ばしたい人向け。299.2万円からという価格設定で、新型サクラとの比較でも競争力がある。

BYD SEALION 6 エクステリア(スーパーハイブリッド)
BYD SEALION 6 エクステリア(スーパーハイブリッド)(出典: BYD Auto Japan公式サイト)

なお、2026年には日本で買える中国EVの選択肢がさらに広がる見通しで、BYDも第3世代ATTO 3やSEALION 6(スーパーハイブリッド)などのラインナップ拡充を進めている。

実走行で航続距離はどれだけ落ちるか

カタログ値と実走行の差は、EVオーナーが最も気にするポイントだ。WLTCは実走行に近い規格とされるが、それでも条件次第で2〜3割の目減りは覚悟が要る。

高速道路巡航(90〜110km/h)では、公称値の約75〜85%が実走行の目安。WLTC 640kmのSEAL RWDなら実質480〜545km程度になる報告例が多い。空気抵抗は速度の2乗に比例するため、100km/hを超えると電費は急激に悪化する。90km/hで巡航すれば10%近く延びるが、高速道路の流れを考えると現実的ではない場面も多い。

冬季(外気5℃以下)では公称値の約70〜80%まで落ちることがある。リチウムイオン電池は低温で内部抵抗が増し、放電効率が下がる。加えてヒーターの消費電力が大きい。BYDのブレードバッテリー(LFP)は低温特性でNMC系よりやや不利とされるが、フラッシュチャージ対応モデルではプレコンディショニング(走行中にバッテリーを予熱する機能)で充電効率の低下を抑える工夫が入っている。

タイヤの空気圧も見落としがちな要素。指定空気圧より0.3kPa低いだけで電費が3〜5%悪化するとの検証もある。バッテリー健全度のチェックとあわせて、季節の変わり目にはタイヤ空気圧の確認を習慣にしたい。

用途別 必要な航続距離の目安

BYD RACCO エクステリア(2026年夏発売予定)
BYD RACCO エクステリア(2026年夏発売予定)(出典: BYD Auto Japan公式サイト)

EVの航続距離は長ければ良いわけではない。用途に合わない過剰スペックは車両価格と車重の増加につながる。車格別に「どのくらいあれば足りるか」を整理する。

街乗り中心(200〜300km)

自宅充電ができる環境なら、毎日の通勤・買い物には200km級で十分。Nissan SAKURAの180kmや、2026年夏発売予定のBYD RACCOがこのゾーン。片道20kmの通勤なら1週間充電しなくても持つ計算だ。週末に遠出しない人が500km級のEVを買うのは、ガソリン車でいえば80Lタンクの大型SUVで近所のスーパーに通うようなもの。軽EV同士の比較はこの価格帯の選択肢を把握するのに便利だ。

通勤+週末ドライブ(400〜500km)

平日は通勤、週末に片道100km程度の日帰りドライブ——という使い方なら400〜500kmが快適ゾーン。BYD ATTO 3(470km)、DOLPHIN Long Range(476km)、Lexus RZ 450e(525km)あたりが該当する。高速道路のSA/PAには概ね50〜80km間隔で急速充電器が設置されているため、残量を気にせず走れる。

ロングドライブ・出張(600km以上)

月に1〜2回、片道300km以上を走るなら600km級を選びたい。SEAL RWD(640km)、Tesla Model 3 Long Range AWD(766km)、IONIQ 5 Voyage 2WD(703km)がここに入る。東京〜大阪間(約500km)を途中1回の充電で走り切れる安心感は、EVの使い勝手を大きく変える。充電インフラの整備状況も含めて検討すると、WLTC 600km以上あれば高速道路のSA間隔に対して余裕を持った運用ができる。

日本の急速充電網と航続距離の関係

高速道路上の急速充電器は、NEXCO3社の管轄で概ね50〜80km間隔に配置されている。航続距離が400kmあれば、理論上は残量ゼロから満充電の間に4〜5回の充電機会がある計算だ。ただし実際には残量20%を切る前に充電したいし、充電待ちや故障中の充電器も考慮に入れる必要がある。WLTC 500km以上のEVなら、充電器の空き状況に振り回されるストレスが格段に減る。中国では異業種の充電JVが急速に充電網を拡充しているが、日本ではまだ充電器1基あたりのEV台数が増加傾向にあり、ピーク時の待ち時間が課題になっている。

規格が違う数字に惑わされないために

EV選びで航続距離の数字を見るとき、まず確認すべきは「何の規格か」だ。中国NEVの輸出が拡大するにつれ、日本のユーザーがCLTC値の中国車スペックを目にする機会も増えている。CLTC 800kmとWLTC 600kmを並べて「中国車のほうが200kmも長い」と読むのは誤りで、WLTC換算では差は大幅に縮まる。

日本で購入するなら、判断基準はWLTC値一択でいい。その上で、高速巡航や冬季に2〜3割落ちる現実を織り込んで車種を選べば、「思ったより走らない」というEV特有の不満はかなり減る。

日本で買える中国EV全車種ガイドでは各車のWLTC航続距離を一覧化しているので、具体的な車種比較にはそちらも参照してほしい。BYDの日本販売Q1実績を見ると、航続距離400〜500km帯のDOLPHINとATTO 3が販売の中心で、実用面ではこの航続距離帯で十分という判断が多数派だ。

次回の更新では、2026年後半に日本導入が見込まれる新型車(新型ATTO 3、BYD RACCO等)の航続距離データを追加する予定。

出典

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BLADE NOTE編集部
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