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BYD第3世代ATTO 3 – 5分充電のフラッシュ技術と現行モデルとの違いNEW

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BYD: BYD第3世代ATTO 3 – 5分充電のフラッシュ技術と現行モデルとの違い
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5分で10%から70%まで充電できる——BYDが次世代ATTO 3(中国名:元PLUS)に搭載するフラッシュ充電技術の実力だ。2026年4月24日開幕の北京モーターショーで、第3世代モデルが正式デビューする。

第3世代元PLUSの全貌

BYDは4月21日、中国のSNS「Weibo」で第3世代元PLUSのティザーを公開する見通しだ。最大の目玉は、2026年3月に発表された第2世代ブレードバッテリーと最新フラッシュ充電技術の搭載にある。

CnEVPostの報道によると、中国の工信部(工業情報化部)への届出情報では、第3世代のボディサイズは全長4,665mm×全幅1,895mm×全高1,675mmで、ホイールベースは2,770mm。現行の第2世代から明らかに大型化しており、室内空間と乗り心地の向上が見込まれる。バッテリーは57.545kWhと68.547kWhの2種類を用意し、CLTC航続距離はそれぞれ540kmと630kmに達する。パワートレインはリアモーター単体のレイアウトで、最高出力200kWと240kWの2仕様が設定される。

フラッシュ充電技術とは何か

BYDが「次のフェーズの競争力の核」と位置づけるフラッシュ充電技術。10%から70%までの充電をわずか約5分で完了する。従来の800Vアーキテクチャ搭載車でも同区間の充電に18〜25分かかることを考えると、桁違いの速さだ。参考までに、日産サクラの普通充電(6kW)では満充電に約8時間、CHAdeMO急速充電でも30分で80%程度にとどまる。EVの充電時間はユーザーの不満として根強く、5分という数字はガソリン給油に近い体験を実現しうる。

低温環境での充電効率も強みだ。寒冷地ではバッテリーの内部抵抗が増し、充電速度が大幅に低下するのが一般的だが、フラッシュ充電はこの課題にも対応するとBYDは説明する。すでに10車種以上にこの技術を展開済みで、対応する充電ステーションの建設も急ピッチで進めている。

現行ATTO 3との比較

日本で販売中のATTO 3は2023年1月に発売された初代モデルがベースだ。第3世代との主なスペック差を整理する。

項目 現行ATTO 3(日本仕様) 第3世代元PLUS(中国届出値)
全長 4,455mm 4,665mm
ホイールベース 2,720mm 2,770mm
バッテリー容量 58.56kWh 57.5 / 68.5kWh
航続距離 470km(WLTC) 540 / 630km(CLTC)
最高出力 150kW 200 / 240kW
フラッシュ充電 非対応 対応

航続距離の比較には注意が必要だ。日本仕様はWLTC基準、第3世代の数値はCLTC基準で、CLTCのほうが一般に1〜2割ほど長く出る。それでも、バッテリー大容量化とモーター出力の大幅向上は世代間の進化を裏付けている。

グローバル展開と充電インフラの壁

BYDはすでに欧州市場で「Atto 3 Evo」として第3世代相当モデルの展開を始めている。英国では38,990ポンド(約740万円)から予約を受け付けており、航続距離は最大316マイル(約509km)で高出力DC急速充電に対応する。中国国内では現行の第2世代元PLUS スマートドライビングエディションが11万5,800元(約250万円)から販売されており、グローバルでの価格差は依然として大きい。

では日本はどうか。BYD Auto Japanは2025年秋のRACCO投入を控え、ラインナップ拡充を進めている最中だ。現行ATTO 3は日本での販売開始から3年が経過しており、モデルチェンジのタイミングとしては自然な時期にある。

ただし、フラッシュ充電技術の日本導入には充電インフラの問題が立ちはだかる。日本の公共急速充電器は最大出力150kW級が主流で、5分充電を実現するには充電設備側の大幅なアップグレードが不可欠だ。BYDが日本で独自の充電ネットワークを構築するか、既存の充電事業者と連携するかが、技術の真価を発揮できるかどうかの分岐点になる。

北京モーターショーでの正式発表は4月24日。第3世代元PLUSの詳細スペックと、グローバル展開のスケジュールが明らかになる見通しだ。

出典

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BLADE NOTE編集部
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