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GW前に確認したいEVバッテリー健全度 – 埼玉で体験イベントも開催NEW

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EV市場: GW前に確認したいEVバッテリー健全度 – 埼玉で体験イベントも開催
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ゴールデンウィークの長距離ドライブを前に、愛車のバッテリーは大丈夫か。ガソリン車ならオイル量やタイヤの空気圧をチェックして出発するが、EVオーナーにとって最も気になるのは駆動用バッテリーの「健全度(SOH:State of Health)」だろう。

埼玉・加須で「EV丸ごと体験会」開催

4月25日(土)・26日(日)の2日間、埼玉県加須市のシンコーエンジニアリングを会場に「見て触れる!EV丸ごと体験会」が開催される。EVのバッテリー健全性(SOH)の診断をはじめ、タイヤ溝の測定やワイパーブレードの状態チェックなど、EVの総合的なコンディション確認を体験できるイベントだ。入場無料で、予約なしで参加できる。

GW直前というタイミングでの開催は、長距離移動を控えたオーナーにとって実用的だ。普段はディーラーの点検時にしか目にしないSOHの数値を、自分の目で確認できる機会はそう多くない。日産がリーフオーナー向けに提供している「バッテリー容量測定サービス」は有償で、対応ディーラーへの事前予約が必要になる。それに対し、今回のイベントは無料かつ気軽に立ち寄れる点で敷居が低い。

SOHとは何か——バッテリーの「残り体力」

SOHは、新品時のバッテリー容量を100%としたときの現在の最大容量を示す指標だ。たとえばSOHが90%なら、新車時に62kWhだったバッテリーの実効容量は約55.8kWhまで減っていることになる。航続距離に直結するため、中古EV購入時の判断材料としても重視される。

一般的に、EVの駆動用バッテリーは8年・16万km程度で70〜80%のSOHを維持するよう設計されている。ただし劣化の進行度は使い方に左右される。急速充電の頻度、高温環境での駐車、100%満充電での長期放置などが劣化を早める要因として知られている。

LFPバッテリー搭載車の特性

BYDの日本販売モデルに搭載されているBlade Batteryは、LFP(リン酸鉄リチウム)系のセルを採用している。LFPはサイクル寿命が3,000回以上と長く、三元系(NMC)に比べて経年劣化が緩やかな傾向がある。一方で、SOCの中間域(20〜80%)で電圧変化が小さいため、車両側のSOC表示がやや不正確になりやすいという特性もある。

LFP搭載車では、月に1回程度100%まで充電してSOC表示を校正(キャリブレーション)することが推奨されるケースがある。これはバッテリーの劣化を防ぐためではなく、残量表示のズレを補正するための操作だ。GW前のタイミングで一度試しておくと、旅先での残量管理がしやすくなる。

GW前にできるバッテリーと足回りの備え

イベントに足を運べなくても、出発前に自分で確認できることはある。まず車載ディスプレイのSOH表示だ。BYDのATTO 3やDOLPHINでは車両設定メニューからバッテリー情報を参照できる。日産リーフはメーター内のセグメント表示(12目盛り)が目安になる。

満充電時の航続距離表示を記録しておくのも有効だ。新車時と比較して明らかに短くなっていれば劣化が進んでいるサインだが、気温やエアコン使用状況でも変動するため、春先の同条件で比較するのが望ましい。もう一つ気にしておきたいのが充電速度の変化で、急速充電で以前より受入れ電力が落ちている場合、バッテリーマネジメントシステム(BMS)が劣化に応じて充電電流を制限している可能性がある。ただし、これは外気温が低い時期にも起こるため、暖かくなった今の時期に改めて確認する意味がある。

バッテリーだけでなく、タイヤの空気圧も見落としがちなポイントだ。EVはバッテリーの重量分だけ車両重量が大きく、タイヤへの負荷が高い。指定空気圧を下回ったまま高速走行すると、電費の悪化だけでなくタイヤの偏摩耗にもつながる。冒頭のイベントでもタイヤ溝のチェックがメニューに含まれているのは、こうした事情を反映している。

ルート上の充電スポットを事前に把握しておくことも、GWならではの備えだ。連休中はサービスエリアの急速充電器に待ち行列ができることが珍しくない。複数の充電ネットワークアプリを入れておく、目的地付近の普通充電スポットを調べておくといった準備が、現地でのストレスを減らしてくれる。

出典

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BLADE NOTE編集部
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