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新型ATTO 3の内装が流出 – 現行モデルから何が変わるのかNEW

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BYD: 新型ATTO 3の内装が流出 – 現行モデルから何が変わるのか
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5分で70%充電——新型BYD ATTO 3の情報が、発売を前にして中国から漏れ出した。流出したスパイショットが映し出すのは、現行モデルとは明確に異なるインテリアだ。現行ATTO 3オーナーや購入を検討している人にとって、この変化は見逃せない。

内装デザインは「Dynasty統一路線」へ

流出画像から読み取れるのは、BYDがATTO 3の内装を同社の「Dynasty(王朝)」シリーズ共通のデザイン言語に寄せてきたという事実だ。現行ATTO 3の内装は、曲線を多用した個性的なスタイリングが特徴で、センターコンソール周りの造形にも遊び心があった。

新型ではこうした独自性が抑えられ、水平基調のダッシュボードにすっきりとしたレイアウトへと変貌している。BYDが最近発売したモデルに共通する「横方向の広がり」を強調するデザイン手法で、室内の開放感は向上しそうだ。インフォテインメントシステムや素材の詳細は未公表だが、方向性としては現行の「個性派」から「質感重視の統一感」へのシフトだ。

日本で現行ATTO 3に乗っているオーナーからすると、あの独特の内装が好きで選んだという人も少なくないはず。新型の方向転換をどう受け止めるかは、好みが分かれるところだろう。

航続距離・バッテリー刷新とRWD化

内装以上にインパクトがあるのが、パワートレインの刷新だ。中国の認証データによると、新型ATTO 3には57.545kWhと68.547kWhの2種類のバッテリーが用意され、CLTC航続距離はそれぞれ540kmと630kmに達する。

項目 現行ATTO 3(日本仕様) 新型ATTO 3(中国認証値)
バッテリー容量 58.56kWh 57.545kWh / 68.547kWh
航続距離 470km(WLTC) 540km / 630km(CLTC)
駆動方式 前輪駆動(FWD) 後輪駆動(RWD)
モーター出力 150kW 200kW / 240kW

注意が必要なのは、新型の航続距離がCLTC基準である点だ。CLTCは日本で採用されるWLTCより甘い測定条件のため、単純比較はできない。とはいえ、現行の470km(WLTC)から相当な伸びが見込まれるのは間違いない。第2世代Blade Batteryの採用がこの数値を支えている。

新型は全長4,665mm、ホイールベース2,770mmと、現行モデルから一回り大きくなる。外装はスリム化されたヘッドライトや、リア全幅を貫くライトバーなど、最近のBYDデザインに沿った意匠へと変更された。

見た目以上に大きな変化が、前輪駆動から後輪駆動への転換だ。プラットフォームの世代交代を意味するこの変更は、走行フィールにも直結する。後輪駆動はフロントタイヤの負担が減り、ステアリングのフィーリングや旋回性能に好影響を与えるのが一般的だ。モーター出力も現行の150kWから200kW/240kWへと大幅に引き上げられており、動力性能は別物になる。日本で440万円からという現行ATTO 3の価格帯は、テスラModel Yや日産アリアと競合するが、新型のスペックが実現すれば航続距離と充電性能の両面で優位に立つ可能性がある。

「5分で70%」の超急速充電対応

今回のリークで大きな話題となっているのが充電性能だ。10%から70%までわずか5分、97%まで9分という数値が報じられている。現行ATTO 3の充電スペックとは次元が異なる。

マイナス30℃の極寒環境でも充電時間の増加は約3分程度とされ、寒冷地での実用性も大きく向上する。日本の冬場でEVの充電速度低下に悩まされた経験がある人にとっては、かなり魅力的なスペックだ。ただし、この超急速充電に対応するインフラが日本国内にどれだけ整備されるかは別の問題として残る。

中国での販売は低迷中、新型で巻き返しなるか

一方で、現行ATTO 3の中国販売は厳しい状況にある。2026年第1四半期の販売台数は10,675台で、前年同期比73.2%減。月販は2,000台前後にまで落ち込んでいる。新型への切り替えを前にした買い控えの影響もあるだろうが、中国市場での競争激化は明らかだ。

新型ATTO 3は5月頃に正式発表、北京モーターショーでの一般公開が見込まれている。BYDからの公式な発売日のアナウンスはまだない。日本導入時期は未定だが、現行ATTO 3が日本でのBYD第一弾モデルだっただけに、新型の投入は避けられないだろう。北京モーターショーでの正式発表と、日本仕様の充電規格対応が次の焦点になる。

出典

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BLADE NOTE編集部
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