2026年北京モーターショー ブース配置図から読む中国EV勢力図NEW
展示総面積38万平方メートル、出展車両1,451台、初公開モデル181台。2026年北京モーターショー(4月24日開幕)の規模は、2024年の前回開催から展示面積で約2割増となり、世界最大級の自動車展示会としての地位を固めた。主催者が公開したブース配置図には、各メーカーの現在の序列がそのまま反映されている。
史上初の2会場制——会場選びが「格付け」になる
今回初めて採用されたのが、中国国際展覧中心順義新館(CIEC順義)と首都国際会展中心(CIECC)の2会場体制だ。2024年は単一会場だったが、出展希望の増加に伴い分散開催に踏み切った。どちらの会場に配置されるかが、そのままブランドの格を映している。
CIEC順義にはBYD、NIO、Xpeng、CATL、メルセデス・ベンツ、BMWといった重量級が集結。一方のCIECCにはLi Auto、Xiaomi EV、Geely/Zeekr、Leapmotor、そしてテスラが不在の中で存在感を狙う新興勢が並ぶ。テスラは上海ギガファクトリーを持ちながら、今回も中国の大型モーターショーへの出展を見送った。自社店舗とオンラインに集中する販売戦略を継続している格好だ。
BYDはホール丸ごと独占——物量で語る年間427万台
配置図で最も目を引くのは、BYDがE3ホール全体を占有している点だ。メインブランドのBYD Auto(E302)に加え、プレミアムブランドのDenza(E301)、高級路線のYangwang(E303)、オフロード系のFang Cheng Bao(E305)と、4ブランドを1つのホールに集約した。2024年の前回ショーではE3ホールの約半分だったとされ、面積はほぼ倍増。2025年の年間販売台数427万台という実績を、そのまま展示面積に変換した構成だ。
日本でもATTO 3やDOLPHINの販売を展開するBYDだが、Yangwangの100万元超の高級SUV「U8」やDenzaのMPV「D9」など、日本未導入モデルの実車を間近で見られる機会は貴重だろう。なお、トヨタやホンダなど日本メーカーはCIECCのA2〜A3ホールに配置されており、CIEC順義のメインホール群からは距離がある。
NIO・Xpeng・Xiaomi——隣り合うブースが生む直接比較
E2ホールではNIO(E203)とXpeng(E202)が隣り合わせ。NIOは初めてNIO・ONVO・Fireflyの3ブランドを同一ブースで展示する。プレミアム路線のNIO本体、大衆向けのONVO、小型車のFireflyという3層構造を一目で見せる狙いだ。隣のXpengはNGP(自動運転支援)技術を前面に押し出すとみられ、ADAS対決の構図が空間的にも可視化される。同じE2ホールにはHuawei系のAITO(E201)も入り、さらにCIECCのB4ホールにはHIMA(B406)を出展。自動車専業メーカーと同じ2ブース体制を敷いており、スマートフォンメーカーの枠を完全に超えた出展規模だ。
CIECCではLi Auto(A401)の真隣にXiaomi EV(A402)。2024年にSU7で自動車業界に参入したXiaomiが、EREVで急成長するLi Autoとどう差別化するか。来場者は数歩歩くだけで両社を比較できる。
主要ブランドのブース配置一覧
| ブランド | 会場 | ホール | ブース番号 |
|---|---|---|---|
| BYD Auto | CIEC順義 | E3 | E302 |
| Denza | CIEC順義 | E3 | E301 |
| Yangwang | CIEC順義 | E3 | E303 |
| NIO(3ブランド統合) | CIEC順義 | E2 | E203 |
| Xpeng | CIEC順義 | E2 | E202 |
| AITO(Huawei系) | CIEC順義 | E2 | E201 |
| CATL | CIEC順義 | W4 | W401 |
| Mercedes-Benz | CIEC順義 | E4 | E402 |
| BMW | CIEC順義 | W4 | W402/W403 |
| Li Auto | CIECC | A4 | A401 |
| Xiaomi EV | CIECC | A4 | A402 |
| Geely | CIECC | A1 | A101 |
| Zeekr | CIECC | A1 | A102 |
| Leapmotor | CIECC | B4 | B403 |
| Audi | CIECC | A2 | A205 |
メディアデーは4月24〜25日、一般公開は4月28日〜5月3日。200件超のプレスカンファレンスが予定されており、初公開181モデルの詳細が順次明らかになる。ブース配置図を片手に会場を回れば、カタログスペックだけでは見えないブランド間の距離感——物理的にも、戦略的にも——を体感できるはずだ。
出典
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