BYDオーナーズミーティング2026 – 150台が富士に集結、累計受注9,200台の現在地NEW
150台、320名——前年の2倍だ。2026年4月19日、富士スピードウェイで開催された「シン・モーターファンフェスタ2026」の一角で、BYD Auto Japan(BAJ)が第2回「BYDオーナーズミーティング2026」を開いた。全国からBYDオーナーが自走で集まり、会場は国産車イベントとは異なる熱気に包まれた。
車種別参加台数が示す「売れ筋の変化」
| 車種 | 参加台数 | 構成比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ATTO 3 | 64台 | 42.7% | 2023年1月〜販売 |
| SEALION 7 | 55台 | 36.7% | 2025年春発売 |
| DOLPHIN | 25台 | 16.7% | 2023年9月〜販売 |
| SEALION 6(PHEV) | 6台 | 4.0% | PHEV初のラインナップ |
日本参入当初から販売しているATTO 3がボリュームゾーンを占めるのは当然だが、SEALION 7が発売から約1年で全体の36.7%を占めた事実は大きい。BYDの日本ラインナップが広がるにつれ、ユーザー層は明確に分散し始めている。
SEALION 6はPHEVモデルで参加6台と少数。ただし、後述するロングドライブの実績がこの数字以上の存在感を放った。BEV一辺倒ではなくPHEVが加わったことで、地方ユーザーの心理的ハードルは確実に下がる。
累計受注9,200台——輸入EV市場での立ち位置
会場では東福寺厚樹社長が直接オーナーと対話する「社長と語ろう」セッションが行われた。ここで明かされたのが、2023年1月の事業開始から2026年4月18日時点で累計受注9,200台という数字だ。
月次ペースに換算すると約236台。では競合はどうか。テスラは日本で年間5,000〜6,000台規模の販売を維持しており、月あたり約450台前後。2022年に日本再参入したヒョンデはIONIQ 5を中心に累計3,000台前後とみられ、月次ペースはBYDより小さい。つまりBYDは、テスラに次ぐ輸入EVブランドのポジションをヒョンデと争う段階にあり、3年3カ月で1万台の大台が視野に入った。後発の中国EVブランドとして、日本市場に足場を築いたのは間違いない。
東福寺社長はOTA(Over The Air)アップデートの今後の予定にも言及。購入後もソフトウェア更新で機能が進化する体験は、既存オーナーのロイヤルティを高める武器になる。
技術顧問の三上龍哉シニアアドバイザーからは、BYD本社が発表した1.5MW超高速充電技術と対応モデルの紹介もあった。日本のCHAdeMO急速充電器は90kW級が主流で、150kW超への移行も道半ば。桁違いのスペックだ。国内インフラとの整合性はまだ見えないが、技術的なヘッドルームの大きさは示された。
宮崎・長崎から1,000km超を自走
オーナーズミーティングの名物企画「Long Distance賞」。九州から富士スピードウェイまで1,000kmを超える距離を自走した2名が同時受賞した。宮崎県からの参加者と、長崎県からSEALION 6で駆けつけた参加者だ。
長崎からのSEALION 6オーナーは、約1,200kmの道のりを途中わずか20Lの給油のみで走破した。SEALION 6はPHEVで、満充電+満タンからの航続距離に余裕がある。それでも1,200kmを20Lというのは、EVモード走行を最大限に活かした結果だ。「長距離はBEVでは不安」という声に対し、PHEVという選択肢が実走行で回答を出した。
RACCOとU9——会場を彩った「次」の一手
会場では今夏発売予定の軽EV「RACCO」の実車展示も行われた。プロジェクトリーダーの田川博英が登壇し、全車に左右電動スライドドアを標準装備する仕様に変更した経緯を説明。当初は片側のみの設定も検討されていたが、日本の子育て世帯やシニア層の使い勝手を考慮して統一した。
BYDの最高級ブランド「仰望(ヤンワン)」のスーパーカーU9によるダンスパフォーマンスも5回実施。抽選で5名のオーナーが助手席同乗を体験した。量販モデルからスーパーカーまでを一つのイベントで見せる——この構成自体が、オーナーに技術レンジの広さを体感させる演出だった。
シン・モーターファンフェスタ全体の総動員数は35,828名。前年の25,548名から約40%増だ。その中でBYDブースに150台のオーナー車両が並んだ。3年前、ATTO 3の1車種だけで日本市場に挑んだ頃には想像しにくかった光景だ。累計9,200台、参加150台、動員320名。数字が、日本でBYDを選んだユーザーのコミュニティが形になりつつあることを裏づけている。
出典
- BYD Auto Japan 第2回BYDオーナーズミーティング2026開催レポート(PR TIMES プレスリリース)
- 日本自動車輸入組合(JAIA)輸入車統計(輸入EV販売台数の参考データ)
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