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BYDシール(SEAL)の日本価格は495万円 補助金後の実質

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BYDシール(SEAL)の日本価格は495万円 補助金後の実質

結論:BYD SEALの日本価格はRWD 495万円・AWD 572万円(税込)。国のCEV補助金は全車種15万円のため、実質価格はRWDで480万円になる。

車種 車両価格(税込) 国のCEV補助金 実質価格 WLTC航続距離
SEAL RWD 495万円 15万円 480万円 640km
SEAL AWD 572万円 15万円 557万円 575km
テスラ Model 3 Premium RWD 531.3万円 127万円 約404.3万円 —

BYD SEALの現行価格はRWD495万円・AWD572万円(税込)。2025年10月30日の改定で装備を強化しつつ実質33万円値下げされた。

だが話はここで終わらない。2026年4月1日登録分から国のCEV補助金がBYD全車種一律15万円に半減し、実質負担額は逆に押し上げられる方向に動いている。車両価格が下がったのに、財布から出る金額はむしろ増えかねない——そんなねじれが今のSEALには起きている。

現行グレードと価格——RWDとAWDの差は77万円

SEALは2024年6月25日の日本発売時、RWD528万円・AWD605万円というスタートだった。それが2025年10月30日の改定で495万円・572万円まで下がり、上級装備は逆に増えている。値下げと増量が同時に起きたのは、BYDが日本市場でのシェア確保を優先した結果とみていい。

項目 SEAL RWD SEAL AWD
価格(税込) 495万円 572万円
バッテリー 82.56kWh LFP(ブレードバッテリー) 同左
WLTC航続距離 640km 575km
0-100km/h 5.9秒 3.8秒
車重(2024年発売時データ) 2,100kg 2,210kg

バッテリー容量は共通でも航続距離がAWDで65km短いのは、フロントに追加したモーターの分だけ電費が悪化するため。0-100km/h加速は3.8秒とAWDだけで2秒以上縮まり、価格差77万円のうち相当分がこの駆動性能に振られている計算になる。ブレードバッテリーはBYD独自のLFP(リン酸鉄リチウム)セル構造で、セル自体を構造部材として車体に組み込むことでパックの体積効率を高めている方式だ。

2025年10月改定で増えた装備

BYD SEAL 日本価格2026 - 495万円改定と補助金半減の実態
出典: BYD JAPAN株式会社(PR TIMES)

今回の改定で最も実用的な変化は足回りだ。RWDには機械式の油圧可変ダンパーが新採用され、AWDには電子制御サスペンション「DiSus-C」が初めて載った。DiSus-Cは路面状況と走行モードをセンサーで検知し、ダンパーの減衰力をミリ秒単位で自動調整する仕組み。段差の突き上げを抑えつつコーナリング時の姿勢はしっかり保つという相反する要求を、電子制御で両立させる狙いがある。

ほかにも全車で電動サンシェードが標準化され、ワイヤレスCarPlayとデジタルNFCキーが新たに使えるようになった。AWDは19インチの新デザインホイールと赤いブレーキキャリパーで見た目にも変化がある。V2H(車から家への給電)のエネルギー効率も改善されており、災害時の非常電源としての実用性は地味に上がっている。

SEALは補助金でいくら安くなる?
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CEV補助金15万円——200点評価方式の仕組み

2026年4月1日以降の登録分から、国のCEV補助金は新しい200点評価方式で算定されるようになった。従来は航続距離や外部給電機能といった車両性能が中心だったが、新方式では重要鉱物の調達体制、電池のサプライチェーン透明性、サイバーセキュリティ対応まで配点に組み込まれている。平たく言えば「どこで採れた材料を、どういう経路で調達し、車の通信系統をどう守っているか」まで採点対象になったということだ。

この結果、BYD全車種の補助金は一律15万円まで下がった。日本経済新聞の報道によれば、同じ枠組みでもトヨタは最大130万円、テスラはModel3/Yが127万円、Model S/Xが101.6万円と、メーカーによって補助額の差が最大115万円まで開いている。BYD Japanの東福寺厚樹社長はこの差について、公平な運用を求める考えを示した。

BYDは自社での埋め合わせも行っている。3月までに注文しながら4月以降の納車になった顧客に、差額相当を独自に補填する対応を取ったと報じられている。制度変更の影響を一部でも吸収しようという動きだ。車種とグレードごとの最新の納車目安は、納期チェッカーで確認できる。→ BYD納期チェッカー

実質480万円、Model 3は約404万円

BYD SEAL 日本価格2026 - 495万円改定と補助金半減の実態
出典: AUTO MESSE WEB

国のCEV補助金だけで単純計算すると、SEALの実質価格はRWDが480万円、AWDが557万円になる。車両価格自体はテスラModel3 Premium RWD(MSRP531.3万円)とほぼ同水準だが、補助金額の差がそのまま実質価格の差になって表れる。

車種 車両価格 国CEV補助金 実質価格
SEAL RWD 495万円 15万円 480万円
SEAL AWD 572万円 15万円 557万円
Model3 Premium RWD 531.3万円 127万円 約404.3万円

車両価格ではSEAL RWDの方がModel3より36万円安いのに、補助金差112万円がそれを上回り、実質価格ではModel3が76万円近く安くなる。この逆転が、2026年4月以降のSEAL購入検討で最初にぶつかる現実だ。

東京都ZEV補助金で差はどこまで縮まるか

東京都在住なら話は変わってくる。令和8年度の東京都ZEV補助金は東京都の発表によると基本額最大60万円に上乗せ最大40万円を加え最大100万円、受付は2026年4月30日から始まった。2026年7月1日以降の登録分からは上限が130万円に拡大されている。

この東京都補助金は国のCEV補助金対象車両であることが申請要件で、両方を併用できる。基本額は給電機能の有無や販売実績、車両ラインナップ数、GXへの取り組み状況で評価される仕組みだが、2026年7月1日以降に初度登録するBYDのBEVは、個人が太陽光発電などの上乗せ要件を満たさない場合、都の補助額が40万円(基本20万円+外部給電機能10万円+BYDのメーカー別加算10万円)になる(クール・ネット東京の試算ツールによる)。国の15万円と合わせて55万円で、SEAL RWDの実質価格は440万円。テスラModel 3にも都の補助が上乗せされるため、差が埋まるわけではない。実車を見て見積もりを取るなら、最寄りの正規ディーラーを都道府県から探せる。→ BYD正規ディーラー検索

販売動向——牽引役はSEALION 6、SEAL単体は非公開

BYD Auto Japanの2026年上半期(1〜6月)登録台数は2,334台、前年同期比42.7%増で3年連続のプラス成長となった。牽引したのはPHEVのSUV「SEALION 6」で、発売からの累計登録は1,254台と上半期全体の半分を超える。SEAL単体の販売台数は今回参照した資料では公開されていない。BYD Japanの四半期ごとの動きは過去記事の2026年第1四半期販売データでも整理しているので、通期での位置づけを見たい人はそちらも参考になる。

紛らわしいのは車名だ。「SEALION 6」はPHEVのSUVで、398.2万円から2025年12月1日に発売された別モデル。BEVセダンのSEALとは駆動方式もボディタイプも異なる。さらにネット上には「SEAL 06 DM-i」が2026年12月に日本発売するという情報も出回っているが、出典は非公式のまとめブログで、提示されている528万円・605万円という価格は2024年発売時点の現行SEAL(BEV)の旧価格と一致している。BYD Japan公式の発表は確認できておらず、旧データの転用か誤情報の可能性が高い。

BLADE NOTEの見立て

今回の補助金再設計は、車両性能だけでなく調達網まで審査対象にする点で、電池のサプライチェーンをどこの国に依存させるかという経済安全保障の話に直結している。BYDとトヨタの差が115万円まで開いたのは偶然の結果ではなく、制度設計の意図がそのまま数字に出たと見るべきだ。BYD側の不満は理解できるが、制度自体は国産・同盟国系電池を優遇する政策目的で作られており、その前提を踏まえずに「不公平だ」とだけ論じても議論はかみ合わない。

もう一つ見ておきたいのが、値下げと補助金縮小がほぼ相殺し合っている点だ。車両価格は33万円下がったが、補助金は前年同期比で20万〜30万円程度縮小している。単純化すれば、SEALの「実質負担額」自体はここ1年でほとんど動いていない。値下げのニュースだけを見て「安くなった」と判断するのは早計で、購入時期の補助金水準まで込みで比較しないと実態は見えてこない。

東京都民にとっては話が別だ。都の補助金は国の補助対象であることが条件になっているため、BYD車でも国の15万円に都の上乗せが乗る形になり、都外との実質価格差はむしろ広がる可能性がある。都内での購入を検討しているなら、補助金確定額を待ってから契約時期を決める価値は十分にある。BYD全車種の価格帯を横に比較したい場合はBYD全車種比較、補助金制度の全体像はBYD補助金2026ガイドでも整理している。

東京都のBYD車向け補助額は2026年7月以降40万円(個人・上乗せ要件なしの場合)で確定しており、次の焦点は国のCEV補助金の次回見直しでBYD車の15万円がどう変わるかだ。

出典

BLADE NOTE編集部

BYD・中国EVの価格・補助金・販売店の情報を、メーカー発表や官公庁資料などの一次情報をもとに日本語で整理しています。記事作成には AI を活用し、数値と事実関係は編集部が一次資料で確認しています(編集方針)。