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EVが普及している都道府県は?2026年ランキング|首位愛知県と「所得」の関係NEW

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EVが普及している都道府県は?2026年ランキング|首位愛知県と「所得」の関係

EV普及率の都道府県ランキング(2026年)で首位になったのは愛知県の0.87%でした。岐阜県0.86%、岡山県0.75%が続き、下位は北海道0.24%、青森県0.27%、沖縄県0.33%です。人口密度・所得・充電器数・補助金の4要因で重回帰分析をかけたところ、他の条件をそろえても関連が見えたのは「1人当たり県民所得」と「自治体補助の上限額」の2つだけでした。ただし説明できているのは地域差の一部にすぎません。数字の読み方と、購入検討者が使える見立てをまとめます。

都道府県別 BEV普及代理指標
都道府県別 BEV普及代理指標

EV普及率の都道府県ランキング:上位は東海・中四国、下位は北日本

上位5県は愛知県(0.87%)、岐阜県(0.86%)、岡山県(0.75%)、佐賀県(0.74%)、三重県(0.71%)でした。東海3県のうち2県が入り、そこに岡山県と佐賀県が割って入る形です。下位は北海道(0.24%)、青森県(0.27%)、沖縄県(0.33%)、岩手県(0.34%)、新潟県(0.38%)で、北日本が目立ちます。ここでの普及率は、補助金交付実績や保有統計をもとにした「普及の代理指標」であり、実際の保有台数シェアそのものではない点に注意してください。

EVが普及する要因は?重回帰分析でわかったこと

重回帰分析は、複数の要因を同時に考慮し、「他の条件をそろえたとき、どの要因が普及率と結びついているか」を見る手法です。今回の結果で、統計的に意味のある関連が出たのは2つです。

  • 1人当たり県民所得:効きの強さは+0.963(p値0.000)。4要因の中で最も強い関連です。
  • 自治体補助の上限額:効きの強さは-0.644(p値0.007)。符号がマイナスで、一見すると直感に反します。

一方、人口密度(対数)は-0.017(p値0.914)、人口10万人あたり充電器数は+0.082(p値0.560)で、どちらも「偶然のばらつきと区別できない」水準でした。「都市部ほど普及する」「充電器が多いほど普及する」という通説は、この分析では裏づけられていません。

補助金の上限額がマイナスに出た理由は?

補助金が高いほど普及しにくい、とは読めません。考えられるのは、普及が遅れている地域ほど自治体が手厚い上乗せを用意している、という逆向きの関係です。所得と補助金の間には多重共線性(要因同士が似た動きをして効きを分けにくくなる現象)を示すVIFがそれぞれ3.5と3.1あり、極端に高い値ではないものの、単独の効果として読むには慎重さが要ります。因果ではなく、あくまで関連として受け取ってください。

この分析の限界:説明できているのは地域差の一部

調整済み決定係数R²(adj)は0.24です。4要因で説明できる地域差は全体の4分の1程度で、残りは車種の販売網、ディーラーの密度、通勤距離、気候、世帯の駐車環境といった、今回の変数に入っていない要素が占めていると見るべきです。観測は47都道府県と少なく、1県の動きで係数が揺れやすい点も割り引いて読んでください。補助金額と充電器数は特定時点(2026年7月31日)のスナップショットで、制度改定や設置の進み具合によって結果は変わりえます。

普及率と主要因の関係
普及率と主要因の関係

都道府県別ランキング(全47)

順位 都道府県 BEV普及代理指標 BEV累計(台) 10万人あたり充電器
1 愛知県 0.87% 65,429 1.0
2 岐阜県 0.86% 17,024 0.8
3 岡山県 0.75% 14,110 2.1
4 佐賀県 0.74% 6,026 2.0
5 三重県 0.71% 12,620 0.8
6 大分県 0.71% 8,006 2.0
7 滋賀県 0.71% 10,025 1.9
8 福井県 0.70% 5,330 1.4
9 山梨県 0.69% 5,589 2.1
10 福島県 0.69% 12,636 2.0
11 静岡県 0.69% 25,029 1.0
12 東京都 0.69% 96,639 1.6
13 群馬県 0.66% 12,891 2.2
14 山口県 0.66% 8,820 1.5
15 石川県 0.64% 7,235 2.1
16 山形県 0.64% 6,812 2.0
17 富山県 0.63% 6,526 1.9
18 福岡県 0.63% 32,238 1.0
19 栃木県 0.62% 12,015 2.0
20 和歌山県 0.59% 5,465 1.1
21 茨城県 0.58% 16,766 1.0
22 香川県 0.58% 5,488 1.4
23 長野県 0.58% 11,815 1.8
24 島根県 0.56% 3,735 1.8
25 熊本県 0.55% 9,645 1.1
26 京都府 0.55% 14,060 1.4
27 兵庫県 0.54% 29,568 0.8
28 神奈川県 0.53% 49,328 1.3
29 奈良県 0.53% 7,038 0.6
30 徳島県 0.51% 3,636 1.5
31 鳥取県 0.50% 2,779 7.2
32 埼玉県 0.49% 36,309 0.6
33 鹿児島県 0.49% 7,763 1.0
34 千葉県 0.49% 30,539 0.7
35 愛媛県 0.48% 6,397 1.6
36 長崎県 0.45% 5,889 1.5
37 大阪府 0.45% 39,651 1.1
38 広島県 0.45% 12,480 1.3
39 高知県 0.44% 3,068 1.4
40 宮崎県 0.43% 4,616 1.5
41 宮城県 0.41% 9,341 1.2
42 秋田県 0.40% 3,848 1.6
43 新潟県 0.38% 8,267 1.3
44 岩手県 0.34% 4,171 1.9
45 沖縄県 0.33% 4,805 1.4
46 青森県 0.27% 3,301 2.7
47 北海道 0.24% 12,778 2.0
BEV普及代理指標=BEV累計交付台数÷乗用車保有台数

普及率を説明する要因(重回帰分析)

要因 標準化係数 p値 VIF
人口密度(対数) -0.017 0.914 1.5
1人当たり県民所得 +0.963** 0.000 3.5
人口10万人あたり充電器数 +0.082 0.560 1.2
自治体補助の上限額 -0.644** 0.007 3.1
調整済みR²=0.240 / 観測数=47。* p<0.05, ** p<0.01。係数は標準化偏回帰係数(他要因を一定にしたときの効きの強さ)。

BLADE NOTE の見立て

最大のポイントは、EVの普及は「充電器の数」より「家計の余力」と並んで動いていることです。充電インフラの整備が普及の決め手のように語られがちですが、今回の数字では所得の方が圧倒的に強い関連を示しました。インフラ整備は必要条件であっても、それだけで普及率が上がるとは限らないということです。

補助金の符号がマイナスだった点は、「補助が厚い地域=普及が進んでいる地域」ではないという注意信号だと見ています。上限額が高い自治体は、むしろ普及を後押ししたい事情を抱えている可能性があります。

EV購入を検討している方への実務的なアドバイスは3点です。

  • お住まいの県の順位で判断しない:下位の県でも、自宅充電ができ、日々の走行距離が合えば問題なく使えます。決め手は地域の平均ではなく、自宅の駐車環境と走り方です。
  • 補助金は「いつ時点の上限額か」を確認する:国と自治体の制度は改定や予算消化による終了があります。購入直前に、自治体の公式ページで最新の条件を確認してください。
  • 充電器の総数より、自宅と職場の充電環境を見る:県全体の充電器数は普及率との関連が弱く、日常の使い勝手はご自身の生活圏で決まります。

四半期ごとにこのランキングを更新していきます。補助金の動きと順位の変化がどう連動するかが、次の注目点です。

データ出典

  • BEV累計交付台数: 次世代自動車振興センター(CEV-PC) 補助金交付実績
  • 乗用車保有台数: e-Stat(政府統計の総合窓口)
  • 充電器数: OpenChargeMap(CC BY-SA 4.0)
  • 1人当たり県民所得: 内閣府 県民経済計算
  • 人口・面積: 総務省 国勢調査 / 国土地理院 面積調

補助金・充電器数は集計時点の値です。最新の制度・設置状況は各自治体・サービスの公式情報をご確認ください。

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BLADE NOTE編集部
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