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北京モーターショー2026 – 5年で変わった中国EVの主役NEW

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北京モーターショー2026 – 5年で変わった中国EVの主役

380,000平方メートル——5月3日に閉幕した2026年北京モーターショーの総展示面積は、世界最大規模を更新した。10日間で訪れた来場者は128万人。うち海外勢は過去最多の6万5,000人に達した。出展車両1,451台、世界初公開モデル181台、コンセプトカー71台という数字は、中国が自動車産業の重心になりつつある現実をそのまま映している。

5年前と今の中身の差は、規模の数字以上に大きい。2021年前後の北京・上海モーターショーでは海外プレミアムブランドが高級ゾーンの主役を張り、中国メーカーは「価格と内装で追い上げる挑戦者」という位置づけだった。LiDARはまだ実証実験段階で、バッテリーのエネルギー密度は250Wh/kg前後、航続600km級が最先端という時代である。

中高級ゾーンを埋めた中国勢

今回のショーでは、中国国内ブランドが新エネルギー領域でグローバル勢の優位を着実に切り崩した。AI(人工知能)の大規模言語モデルを車載に組み込んだモデルが各社から登場し、LiDARは中〜高価格帯モデルの標準装備になっている。レベル3相当の自動運転機能も実用フェーズに入った。

主役の交代は数字以上に象徴的だ。米テスラは今回も出展を見送った。一方で海外勢は、中国市場向けの研究開発拠点を厚くする方向に舵を切り、現地のサプライチェーンとソフトウェア開発文化に深く食い込もうとしている。「中国で開発し、世界で売る」という流れが、合弁ブランドからグローバルOEM全体へ広がってきた格好だ。

電池と充電——5年で書き換わったスペック

電動化分野の進展はさらにわかりやすい。会場では一部メーカーが400Wh/kgを超えるエネルギー密度の次世代電池を披露し、それを搭載した車両は航続1,500kmに達するという。BYDは9分でほぼフル充電に近づく超急速充電技術や、氷点下30度の極寒環境での急速充電性能をアピールしている。

5年前の急速充電は、80kW級のCHAdeMOやCCSで30分かけて80%という水準が現実解だった。いまは5C級のセルと800Vアーキテクチャ、そして全固体・準固体電池の量産前夜が同時に来ている。給油と充電の体感差が消えるというずっと言われ続けてきたゴールが、ようやく射程に入った段階だ。

項目 2021年前後 2026年
主役 海外プレミアム+新興中国EV 中国勢が中〜高価格帯を席巻
ADAS L2 ACC+車線維持中心 L3が量産モデルへ
LiDAR 一部上位モデルのみ 中〜高価格帯の標準装備
電池密度 250Wh/kg級 400Wh/kg超を提示
航続 600km級が最先端 1,500km級が登場
急速充電 80%まで30分前後 9分フラッシュ充電を実機で展示

9分充電と全固体——日本に降りてくる順番

ここまでの変化は、日本の読者にとって遠い話ではない。BYDは日本でDOLPHIN・ATTO 3・SEALに軽EVのRACCOを加えるラインナップ強化を進めており、北京で提示された9分充電や次世代電池は、いずれ日本仕様にも段階的に降りてくる素材だ。NIOやXpengは日本未進出のままだが、欧州・ASEANでの展開状況を追えば、彼らが「攻めてくる順番」も読みやすくなる。

国内勢の戦略にとっても、北京は素通りできない場所になった。トヨタの全固体電池や日産の次期リーフ、ホンダ0シリーズが本格的に動き出すのは2026〜28年。そのタイミングで中国勢がどこまでスペックを引き上げてくるかは、今回のショーがある程度先取りして見せた。

取材陣3万2,000人が示した重力の移動

期間中に開かれたプレスカンファレンスは219件。国内外から取材に訪れたメディア関係者は3万2,000人を超えた。新車発表の場としての北京モーターショーが、デトロイトやフランクフルトと並ぶ、あるいはそれらを上回る重みを持ち始めていることがわかる数字だ。

5年前と比べて確実に変わったのは、技術スペックそのものよりも「主導権がどちら側にあるか」という空気だ。2026年5月3日の閉幕は、中国EVが世界標準を提示する側に回ったことを示す現場として記録される。

出典

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BLADE NOTE編集部
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