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Dreame Nebula Next 01X – 異業種EV参入の現実NEW

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Dreame Nebula Next 01X – 異業種EV参入の現実

中国の異業種EV参入が新たな段階に入っている。掃除機やロボット家電で知られるDreame(追覓科技)の自動車ブランド「Nebula」が、電動ファストバックSUV「Nebula Next 01X」のプロトタイプ内装を5月6日に中国で公開した。Weiboで900万人超のフォロワーを抱える自動車インフルエンサー、韓璐の投稿で詳細が明らかになり、CES 2026で発表された3ブランドの中で唯一独自性が認められた車両として再び話題を集めている。

4人乗り内装とBピラーレス構造の野心

Next 01XはBピラーを完全に排した構造を採用する。後席ドアは観音開き(rear-hinged)の電動式で、ドアロックはドアシル部に配置されるという。ただし、同じくBピラーレスを謳うZeekr Mixが引張強度2000MPa級の隠しBピラーをドア内に統合しているのに対し、Next 01Xは同様の補強構造を持たない点が量産化の課題になりうる。フレームレス設計でゴムシール無しのガラス対ガラス構造のため、市販時には風切り音や浸水リスクの解決が問われる。

キャビンは2列4座のキャプテンシート構成。ヘッドレストはシート一体型で、各座席は電動調整に対応する。後席間のセンタートンネルにはタッチスクリーンが内蔵され、前席にはフローティングスクリーン、3スポークステアリング、薄型液晶メーター、ステアリングコラム式シフターが並ぶ。AWE 2026で公開された外装からは前部のグリルが再設計されてアグレッシブなデザインに変わったが、ヘッドライトとボディ全体のシルエットは継承された。

韓璐が公開した動画ではディスプレイ類が走行中も作動していなかった。開発初期段階を示唆する映像であり、市販モデルとしての完成度はまだ見えていない。

1,876馬力と全固体電池 – 数字が示す挑戦

パワートレインの数値は強気だ。BEV版は4モーター構成で合計1,399kW(1,876hp)、0-100km/h加速1.8秒を主張する。バッテリーはエネルギー密度450Wh/kgのセルを持つ全固体電池を搭載予定としている。世界の量産メーカーが現在実用化しているリチウムイオンの倍以上の数値で、トヨタや日産の研究開発ロードマップでも2027〜2028年の量産が目標とされている領域だ。

シャシーは「星空(Starry Sky)」と命名されたインテリジェント制御システムで、電磁サスペンションによりコーナリング安定性25%向上、ウェット路面グリップ30%向上を謳う。L2運転支援用に2,000TOPSのコンピューティング性能を確保したと説明されている。BEV版に加えてEREV(レンジエクステンダー)版も用意され、こちらは内燃機関を動かさずバッテリーのみで550km走行可能とされる。

Xiaomi、Huawei、Dreame – 異業種EV参入の系譜

中国では家電・テック系企業のEV参入が連鎖している。スマートフォンメーカーのXiaomiは2024年3月にSU7を発売し、初年度で20万台超を販売する成功を収めた。通信機器のHuaweiは賽力斯(Seres)と組んだAITO(問界)ブランドで、M9が中国の大型SUV販売で上位の常連となっている。背景には、CATLやBYDが築いたバッテリー・モーターのサプライチェーン、寧徳・常州・合肥に集積する部品クラスター、そして地方政府による土地・補助金の後押しがある。

Dreameのケースが示すのは、ブランド側に必要なのが「製品定義能力」と「資本」だけになりつつある事実だ。家電で培ったモーター制御技術、ファン応用の流体工学、ロボット掃除機のSLAM/センサー技術はEVに転用可能で、Xiaomi同様に既存技術の延長線上で事業構築する余地がある。日本の家電メーカーがEVに参入していないのは、技術不足ではなくサプライチェーンと資本回収のリスク差である、という見方も成り立つ。

派手な発表の裏側 – BeyonCaとEvergrandeが残したもの

もっとも、CES 2026でのDreameの発表は手放しで歓迎されていない。同社が立ち上げた3ブランドのうち、Cosmeraはブガッティ、Star MotorはロールスロイスやM-HEROに酷似していると批判され、独自性が認められたのはNebulaのみだった。同社は0-100km/h加速0.9秒のスーパーカーまで発表し、スタンフォード大学のSebastian Thrun教授がイベントに出席して革新性を認めた経緯もある。

ここで思い出されるのが、2022年に「Most Valuable Company for Investment of the Year」を受賞しながら最近経営破綻したBeyonCaや、工場が雑草に覆われた末に資金繰りに陥ったEvergrande自動車の前例だ。中国EV業界では、派手な宣伝と現実の量産能力のあいだに大きな溝が存在し続けている。Dreameが既存メーカーの量産車を部分的に模倣したコンセプトや、業界リーダーすら未達成の最先端技術を「実装予定」として打ち出していることに対しては、技術的根拠を客観的に評価する目線が欠かせない。

Next 01Xの量産時期や価格帯は現時点で公式発表されていない。

出典

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BLADE NOTE編集部
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