充電インフラ

デイリーヤマザキにEV急速充電器 – テラチャージが3店舗で50kW設置開始

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充電インフラ: デイリーヤマザキにEV急速充電器 – テラチャージが3店舗で50kW設置開始
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Terra Charge(テラチャージ)が「デイリーヤマザキ」3店舗に50kW急速充電器を設置し、サービスを開始した。対象は東京都三鷹市の「デイリーヤマザキ三鷹井口4丁目店」、神奈川県川崎市の「デイリーヤマザキ川崎池上新町3丁目店」、東京都東久留米市の「デイリーヤマザキ滝山団地西店」。コンビニの駐車場でEVを充電する選択肢が、また一つ増えた形だ。

設置店舗と充電スペック

3店舗いずれも50kW出力の急速充電器を1基1口ずつ設置している。50kWは国内の急速充電器としては標準的なクラスで、BYD ATTO 3(バッテリー容量58.56kWh)なら残量20%から80%まで約40〜50分程度の計算だ。コンビニでの買い物ついでに満充電とはいかないが、15〜20分の滞在でも実用的な航続距離を上乗せできる。

料金は1分あたり44円(税込)で、30分使えば1,320円。時間課金のため、バッテリー残量が多い状態から充電すると充電速度が落ちて割高になる。残量が少ないタイミングで立ち寄るのが効率的だ。

利用方法は充電器のQRコードをスマートフォンで読み取るだけ。専用アプリも会員登録も不要で、ゲストモードで即座に使える。EVの充電サービスはアプリや会員カードを求められるケースが多いだけに、この手軽さは利点になる。

コンビニ充電の利点と他チェーンの動き

コンビニへの充電器設置には独特の強みがある。住宅地や幹線道路沿いに立地し、日常の生活動線上にあること。高速道路のSAやディーラーまでわざわざ出向く必要がない。

買い物の待ち時間を充電に充てられる点も実用的だ。コンビニの平均滞在時間は5〜10分程度。50kWで10分では大した充電量にはならない。ただ、毎日の通勤途中に10分ずつ継ぎ足す使い方なら、自宅に充電設備がないマンション居住者にとって現実的な手段になりうる。

元記事によると、Terra Chargeは施設側の初期費用・維持費・運用費をすべて無料としている。コンビニオーナーの金銭的負担がゼロという点が、設置拡大を後押しする要因だ。充電器のハードウェアは日本製で、24時間365日対応のコールセンターも備える。

他のコンビニチェーンもEV充電に動いている。セブン-イレブンはe-Mobility Powerと連携し、公表情報によると2025年時点で約200店舗に充電器を設置済み。ファミリーマートも同様にEV充電サービスを展開しており、e-Mobility Power経由の料金は1分あたり約27.5〜50円(会員プランにより変動)とされる。デイリーヤマザキの44円/分はこの価格帯の中間に位置するが、アプリ不要・登録不要という手軽さでは差別化できている。

1店舗1基の壁と30万口目標

経済産業省は2030年までにEV充電器を30万口設置する目標を掲げている。現状は約6.8万口で、達成には4倍以上の増設が必要だ。コンビニのような身近な商業施設への展開は、この数字を埋めるうえで欠かせない。

課題はある。今回の設置は1店舗あたり1基1口。複数台のEVが同時に充電を必要とする場面では順番待ちが発生する。コンビニの駐車スペース自体が限られている店舗も多い。充電中の長時間駐車が他の来客の妨げになる懸念は残る。

50kWという出力も、バッテリー容量の大型化が進む中では物足りなくなる可能性がある。150kW級の高出力充電器なら充電時間は大幅に短縮されるが、設備コストや電力契約の壁がある。

デイリーヤマザキ3店舗という規模はまだ小さい。ただ、Terra Chargeのプレスリリースが示す「施設側負担ゼロ」モデルの展開力次第では、全国約1,000店のデイリーヤマザキへの拡大もありえる。次にどの地域・何店舗に広がるかは未公表だ。

出典

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BLADE NOTE編集部
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